研究課題
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LH入射法(局所ヘリシティ入射法)によるプラズマの立ち上げは核融合炉の経済性を高め、商業利用の実現に大きく貢献すると考えられている。LH入射法の有効性は小型のプラズマ閉じ込め装置において実証されてきたが商業用核融合炉に応用するためにはさらなる高性能化を目指す必要がある。本研究ではLH入射法によりプラズマが生成される際のプラズマの温度、密度等のプロファイルを精密計測することでプラズマ立ち上げ 時の物理過程の解明を行い、LH入射の高性能化への指針を示す。
中心ソレノイドを用いない経済的なトカマク炉の実現に貢献することを目指し局所ヘリシティ入射法の研究開発を行った。フィラメント状のプラズマを真空容器内に入射することに成功したが研究期間内にトカマクプラズマを生成するには至らなかった。プラズマ銃や電源の改良が必須であることが分かった。一方、本研究課題に関連する設備や手法を応用し誘導方式によるトカマクプラズマの生成、ガウス過程を用いた反転アルゴリズムの開発等の成果を得た。局所ヘリシティ入射に関する研究は若手研究を通じ今後2年間継続する。この期間に従来の目的を達成することを目指す。
局所ヘリシティ入射によるトカマクプラズマの生成という目標は達成できなかったが誘導方式によりトカマクプラズマを立ち上げることに成功した。このプラズマを用いて高温磁化プラズマの研究を開始できるため所属する研究チーム全体として今後プラズマ核融合分野の研究の発展に寄与することが期待される。また自己組織化過程の計測を目的として開発したガウス過程回帰によるトモグラフィ解析手法を干渉計データに応用し電子密度分布およびその微分量を推定することに成功した。この成果は将来の核融合炉内の放射線環境下でのプラズマ内部の実時間モニタリグに活用できる可能性がある。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 備考 (1件)
Plasma Physics and Controlled Fusion
巻: 65 号: 12 ページ: 125006-125006
10.1088/1361-6587/ad074a
https://www-lhd.nifs.ac.jp/pub/Science/Paper_PPCF65-125006.html