研究課題/領域番号 |
22K20429
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0302:電気電子工学およびその関連分野
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
綱田 錬 岡山大学, 環境生命自然科学学域, 研究准教授 (40965646)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 省エネルギー / 自動車駆動用モータ / 電気自動車(EV) / アキシャルギャップモータ / 低コスト / 高効率 / フェライト磁石 / 高効率化 / 実機検証 / 低消費電力 / 低コスト化 / 高性能化と低コスト化の両立 / 丸線 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,自動車駆動用のアキシャルギャップモータにおいて,低価格なフェライト磁石と丸銅線を用いながらも,市販のモータと同等以上の性能を実現し,『高性能化と低コスト化を両立した自動車駆動用モータ』を実現する。申請者はこれまでに,磁場解析で上記の実現可能性を検証し,解析においては市販モータに対し,同等以上の性能を達成できる新構造を提案している。本課題における目的は,提案モータを試作し,実機検証で有用性を明らかにすると同時に,その結果に基づいた改良設計を実施し,実用化に向けた更なる性能向上を実現することである。
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研究成果の概要 |
近年,電気自動車の駆動源となる永久磁石同期モータの生産台数が大幅に増加すると予想されている。そのためモータの更なる高性能化のみならず,低コスト化との両立も求められている。しかし,現状のモータの多くは高性能化を実現するため,高価格なネオジム焼結磁石や平角銅線を使用している。そこで本研究では,アキシャルギャップモータにおいて新しい回転子構造の提案と固定子の先端形状を最適化することで,低価格なフェライト磁石と丸銅線を用いながらも,従来モータと同等以上の性能を実現できる『高性能化と低コスト化を両立した自動車駆動用モータ』の開発に成功した。最終的に提案モータの試作機を開発し,有効性を実験で明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,世界中で自動車の電動化の動きが活発になっており,自動車の駆動源がエンジンからモータに変わりつつある。経済産業省によると,我が国でも2030年にはモータを駆動源としたEV等の販売台数を全体の約50~70%にするための政策が進められている。以上より,自動車駆動用モータの生産台数が飛躍的に増加することが予想されており,今後の駆動用モータは高性能でありながら,「低コスト」で生産できることが重要である。本研究の提案モータは「フェライト磁石」と「丸銅線」という低価格な材料で一般的な駆動用モータと同等以上の性能を実現できるため,将来的に自動車駆動用モータの有力な選択肢となる可能性を持っている。
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