研究課題/領域番号 |
22K20451
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0303:土木工学、社会システム工学、安全工学、防災工学およびその関連分野
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研究機関 | 豊田工業高等専門学校 |
研究代表者 |
小笠原 明信 豊田工業高等専門学校, 環境都市工学科, 助教 (30962972)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 補強土壁 / 凍上 / 地震 / 複合外力 / 耐震性能 / 遠心模型実験 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,凍上・融解履歴を受けた補強土壁の地震時被災メカニズムの解明および,補強土壁の耐震性変化に与える凍上・融解の影響の明示化に取り組む.そのために,補強土壁模型に凍上・融解履歴を与えて遠心力場加振実験を行い,加振後の変形挙動や模型地盤内の間隙水圧計,圧力計,補強材への作用力などの測定結果から,複合外力条件下における補強土壁の耐震性について検討を行う.
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研究成果の概要 |
積雪寒冷地に構築された補強土壁では,地盤の凍上に起因して補強材が破損し,壁面パネルが落下する等の性能低下を招く事例が報告されているが,凍結・融解を繰返し受けた補強土壁の耐震性能については不明な点が多い.そこで本研究では,凍結・融解履歴を受けた補強土壁の地震時被災メカニズムの解明および,補強土壁の耐震性変化に与える凍結・融解の影響を調べるために,一連の遠心模型実験を実施した.その結果,1サイクルの凍結・融解履歴によって初期変状が生じている場合においては,地震動による変形量が大きくない結果となり,凍結・融解作用による初期変位が必ずしも補強土壁の耐震性能を低下させるわけではないことが確認できた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
積雪寒冷環境にある補強土壁の地震時被災メカニズムの解明および,凍上・融解履歴が補強土壁の耐震性に与える影響の評価とその対策の立案は喫緊の課題と言える.しかし,凍上を受けた場合の補強土壁の全体的な変形挙動や補強材への作用力などの基本的なことすら不明な点が多く,凍結・融解履歴の有無による補強土壁の耐震性能に関する検討は手つかずの状態である.そのため,積雪寒冷環境にある補強土壁の凍上・融解作用によって変化した耐震性能を把握することは,経済的な対策工の決定に資する貴重な基礎データとなる.
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