研究課題/領域番号 |
22K20459
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0304:建築学およびその関連分野
|
研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
仲田 章太郎 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (30964019)
|
研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 被災後補修 / 露出柱脚 / アンカーボルト / 残留変形 / 締め直し / コーン状破壊 / あと施工アンカー / 増打ち / 増し打ち / 桁行ブレース構造 / 地震応答解析 / 屋内運動場 |
研究開始時の研究の概要 |
応募者は、これまでにターンバックルブレースを対象とした被災後補修に関する研究を行った。本研究では、研究対象をターンバックルブレースから建物全体に展開し、地震後でも体育館が継続使用できるような被災後補修法を構築する。 具体的には、要素実験により、増打ちによる露出柱脚の補修効果を明らかにする。さらに、補修された露出柱脚とブレースを組み合わせた桁行構面の力学的性能を明らかにするために、実大構造実験を行う。最後に、被災後補修された体育館全体の挙動を把握するために、立体骨組解析を行う。上記3つのサブテーマを取りまとめ、「桁行ブレース構造を対象とした被災後補修法の構築」を完成させる。
|
研究成果の概要 |
申請者は、立体骨組解析により、残留変形が生じたアンカーボルトの締め直しによる被災後補修について検討した。本解析により得られた知見として、アンカーボルトの締め直しによる被災後補修をする際には、ボルトを完全に締め直す必要があることを示した。さらに、バランスの悪い補修パターンを行うと、屋内運動場の隅角部において変形が増幅し、かえって被害を誘発する可能性を示した。 さらに、構造実験により、コーン状破壊した露出柱脚の増打ちによる被災後補修を検討した。増打ち部の最大耐力と残存耐力は、破壊形式により異なる力学モデルにより評価できることが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
申請者は、数値解析および構造実験を実施し、アンカーボルトが残留変形した損傷およびコーン状破壊した露出柱脚の被災後補修について提案した。露出柱脚の補修法を損傷別に提案した研究は、ほとんどなく学術的意義があると言える。さらに、本研究成果は、今後の被災後補修に関する研究の発展・活性化に大きく貢献し、ひいては我が国の防災強化に資する重要な研究成果として高く評価でき、社会的にも意義があるものである。
|