研究課題/領域番号 |
22K20469
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0304:建築学およびその関連分野
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研究機関 | 小山工業高等専門学校 |
研究代表者 |
文野 光 小山工業高等専門学校, 建築学科, 助教 (80966929)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 再生骨材 / 六価クロム / 高炉スラグ微粉末 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、資源の不足により世界中でリサイクル材の利用が進められており、コンクリートの分野においても解体コンクリート片を使用した再生骨材の利用が進められている。しかし、再生骨材は炭酸化の影響を受けて、人体に有害である六価クロムが溶出しやすい状態であると言える。再生骨材を利用する上で、有害な六価クロムの溶出の対策を講じることは環境的観点において必要不可欠であると言える。 そこで本研究では、既存の再生骨材の六価クロム溶出の再検証および高炉スラグ微粉末による再生骨材から溶出する六価クロムの抑制技術の検討を行うこととした。
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研究成果の概要 |
本研究では高炉スラグ微粉末を用いた再生骨材コンクリートの六価クロム溶出抑制技術を開発することを目的とした。 炭酸化前のコンクリート試料では再生骨材の種類にかかわらず、六価クロムの溶出量が土壌環境基準値0.05mg/L以下となることが明らかとなった。セメントの一部を高炉スラグ微粉末に25%以上を置換することにより炭酸化した再生骨材コンクリートからの六価クロムの溶出を抑制可能であると示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、資源の不足により世界中でリサイクル材の利用が進められており、コンクリートの分野においても解体コンクリート片を使用した再生骨材の利用が進められている。そこで本研究では再生骨材を利用する上で懸念される六価クロム溶出について検討を行った。 本研究の成果より、再生骨材を用いたコンクリートの六価クロム溶出に対して高炉スラグ微粉末を用いることで抑制することが明らかとなった。この結果より再生骨材を利用する際の環境的配慮の面で有効であることを示していると考られる。
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