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腫瘍血管におけるナノ粒子の動的な噴出現象の活用による既存抗がんナノ薬剤の効果増強

研究課題

研究課題/領域番号 22K20499
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0403:人間医工学およびその関連分野
研究機関東京大学

研究代表者

五十嵐 一紀  東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (80962787)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードドラッグデリバリー / 悪性腫瘍 / 腫瘍微小環境 / ナノ薬剤
研究開始時の研究の概要

当研究グループが報告したナノ薬剤のがんへの新たな輸送現象を効率的に活用することで、ナノ薬剤のがんへの集積を促進し、その効果を高めることができる可能性がある。この現象を促進することが知られている薬剤の最適な投薬タイミングや回数を検証し、その効率を高めることを目指す。また、この現象を促進するかも知れない新たな薬剤の探究を行うことで、より幅広い応用可能性を探求する。

研究成果の概要

腫瘍血管におけるナノ粒子の動的な噴出現象(nano-eruption)は、従来想定されていた静的な孔からの漏出とは異なる新たな輸送経路として、抗がんナノ薬剤の腫瘍への送達効率を向上させることが期待されている。今回我々は、これまでnano-eruptionを促進すると報告されているTGF-β阻害薬、クロロキンの前投薬が、抗がんナノ薬剤の腫瘍への集積量を増加させるのか複数のモデル・薬剤を用いて検証したが、有意な変化を認めなかった。この結果により、既報にあるnano-eruptionの頻度の増加(2倍)や範囲の増加(8倍)を超える規模での本現象の促進を、今後目指す必要があることが明らかになった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、これまで報告されてきた腫瘍血管におけるナノ粒子の動的な噴出現象(nano-eruption)が、ナノ薬剤の腫瘍集積にどの程度寄与しているのかについて新たな知見が得られた。今後、本噴出現象の研究を更に進める上で、nano-eruptionの頻度増加(2倍)や、範囲増加(8倍)を超える規模での促進が、本現象を活用した抗がんナノ薬剤の腫瘍集積量増加に必要であることが明らかとなった。この成果は今後の本噴出現象の研究、ひいてはがんで苦しむ多くの方々により効果的な治療法をもたらす一助となるものであると考える。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2025-01-30  

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