研究課題/領域番号 |
22K20516
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0403:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 崇城大学 |
研究代表者 |
奥村 真樹 崇城大学, 生物生命学部, 助教 (90965592)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ナノメディシン / ナノ粒子 / ハイブリッドリポソーム / 光線力学的療法 / PDT / セラノスティクス / アポトーシス / 活性酸素 / リポソーム / がん / 光線力学療法 / インドシアニングリーン |
研究開始時の研究の概要 |
がん治療における問題点の一つに抗がん剤による副作用が挙げられる。本研究では、高い安全性があり、がん細胞に対してアポトーシス誘導による治療効果が明らかになっているハイブリッドリポソーム(HL)を用いた光線力学的療法(PDT)への応用を検討する。PDTを行うため、HLに蛍光物質を含有させた新規HLの創製を行い、肺がん細胞への蓄積とPDTによる治療を試みる。また、蛍光物質含有HLの治療メカニズムについて明らかにする。
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研究成果の概要 |
ハイブリッドリポソーム(HL)にインドシアニングリーン(ICG)を含有させたHL/ICGのがん細胞に対する治療・検出効果を検討した。また、光感受性物質に励起光を照射することで発生する活性酸素を用いたがん治療(光線力学的療法;PDT)へのHL/ICGの応用について検討した。乳がんおよび食道がんに対するHL/ICGの融合・蓄積が観察された。さらに、HL/ICGはHLと同様に乳がん細胞の増殖を抑制し、PDTによる追加の治療が可能であることを明らかにした。大腸がんおよび乳がん皮下移植モデルマウスに対するPDTを実施したところ、顕著な腫瘍の縮小が観察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がんの死亡者数は増加傾向にあり、副作用のない治療薬の開発が急務である。本研究は、ハイブリッドリポソームのがん選択的な作用を利用したHL/ICGを用いたがん検出や制がん剤としての有用性を明らかにすることで、新たながん診断・治療薬の開発を目指している。本研究成果は、HL/ICGの乳がんや食道がんに対する増殖抑制効果や担がんモデルマウスの腫瘍検出能を明らかにしており、今後の発展が期待される。
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