研究課題/領域番号 |
22K20517
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0403:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 |
研究代表者 |
李 霞 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 高分子・バイオ材料研究センター, 主任研究員 (50750684)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 自己組織化 / がん治療 / ナノワクチン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、低温自己組織化により、抗がん免疫を活性化できる鉄ベースの金属有機構造体をワンステップ合成し、同時に免疫関連生体分子をナノスケールで高効率的に封入することで、がん治療用ワクチンの開発を目指している。生体に投与された後、各成分が同一の抗原提示細胞によって貪食され、それぞれの生物学的活性における最大限の活用と相乗効果を生み出し、がん治療ワクチンの奏効率を高める構想を持っている。
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研究成果の概要 |
本研究は、低温自己組織化により、細胞性免疫を賦活できる鉄ベースの金属有機構造体に、免疫関連生体分子をナノスケールで均一かつ高効率的に封入することで、がん治療ナノワクチンを開発した。生体に投与された後、ナノワクチンの各成分が、同一の抗原提示細胞によって貪食され、より効果的に抗原提示細胞の活性化及びがん抗原特異的抗腫瘍免疫を誘導することで、高い奏効率を実現した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の自己組織化がんワクチンは、免疫賦活作用をもつ安価な鉄ベースの金属有機構造体に、免疫関連生体分子を均一かつ高効率的に封入することで、各成分を同一の抗原提示細胞に送達し、相乗効果を生み出すことで、免疫関連生体分子の軽減及びがんワクチン奏効率の向上につながる。従来のがんワクチンよりも合成の容易さ、免疫関連生体分子の担持効率、安定性において格段に優れており、次世代がん治療ワクチンの研究・開発に資するため、実用的・学術的波及効果が期待される。
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