研究課題/領域番号 |
22K20540
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0501:物理化学、機能物性化学、有機化学、高分子、有機材料、生体分子化学およびその関連分野
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
下山 大輔 東京都立大学, 理学研究科, 助教 (00965866)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 精密合成 / 官能基変換 / チタン触媒 / 高分子機能材料 / オレフィン重合 / 精密重合 / チタン錯体触媒 / ホウ素 / 超分子化学 / らせん |
研究開始時の研究の概要 |
生体高分子の不斉触媒機能を凌駕する触媒が求められるなか,人工高分子は次世代不斉触媒として期待されている。本研究課題では,高分子不斉触媒の実用化への更なる一歩として,精密重合された高分子から更なる不斉高分子を生成する不斉テンプレート重合法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
高分子触媒から高分子を生成する不斉重合法を開発するためには,高い立体規則性をもち,側鎖に反応部位を導入可能な基盤となる官能基化ポリマーの精密合成が求められる。本助成期間では,post-modificationにより新規官能基化ポリオレフィンの精密合成に成功した。まずハーフチタノセン触媒によりオレフィン系ポリマーを合成し,その定量的な官能基変換反応により,ハロゲン含有ポリマーを合成した。さらなるカップリング反応による官能基変換によりポリマーの熱物性,機械的特性を調整できることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果では,ハーフチタンノセン触媒により精密合成した新規官能基化ポリオレフィンが,post-modificationにより様々な官能基化ポリマーに変換可能あることを示した。またポリマーの物理物性(熱物性,機械的特性等)は,変換された官能基に依存することが分かった。このポリマーの合成手法は様々な共重合体に応用が可能で汎用性が高いため,新規オレフィン系ポリマーの合成を可能とし,さらに自在に物理物性を調整できる技術となることが期待される。
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