研究課題/領域番号 |
22K20579
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0602:生産環境農学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
辻 健也 京都大学, 農学研究科, 特定助教 (10965940)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 植物病原菌 / 有性生殖 / 子嚢胞子 / MSUD / セプチン |
研究開始時の研究の概要 |
病原糸状子嚢菌にとって有性生殖は遺伝的多様性をもたらす重要なイベントである。申請者は、セプチンが子嚢胞子の形態形成に大きく関与しており、子嚢胞子膜近傍に局在することを見出した。そこで本研究ではRNA-Seqによる発現量解析から、子嚢胞子形成時におけるセプチンの制御因子の探索・同定を行い、その機能解析および局在解析を実施する。子嚢胞子形成時特異的なセプチン制御の理解を深め、分子的な子嚢胞子発生メカニズムを明らかにする。
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研究成果の概要 |
先行研究によって申請者は病原糸状子嚢菌トウモロコシごま葉枯病菌Bipolaris maydisを用いて子嚢内における蛍光タンパク質を用いた局在解析法を開発した。本研究ではエイソソームタンパク質が子嚢胞子形成に必須であり、蛍光観察の結果からエイソソームタンパク質の局在はセプチンCdc10の局在と類似することも明らかにした。その他SNAREタンパク質やPhospholipase Dなどが正常な子嚢胞子形成に必須であることを明らかにした。またセプチンCdc10が栄養成長時と子嚢胞子形成時でその構造が変化している可能性があることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では病原糸状子嚢菌の有性生殖における子嚢の発達から子嚢胞子形成までの段階的なRNA-seq解析を実施した。このデータは子嚢胞子の発生メカニズムを理解するための重要な手掛かりになると考えている。また、植物病原菌にとって有性生殖は新たな薬剤抵抗性および病原力の獲得のきっかけとなるだけでなく、主要な分散減として機能している場合も存在する。そのため、新たな植物防除法の開発にも寄与すると考えている。
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