研究課題/領域番号 |
22K20605
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0604:社会経済農学、農業工学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
渡部 恵司 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農村工学研究部門, 上級研究員 (50527017)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | イムノアッセイ / 田んぼの生きもの調査 / 水生生物 / 農業水路 |
研究開始時の研究の概要 |
水田や農業水路の水に含まれる水生生物由来のタンパク質を免疫測定法(イムノアッセイ)により検出し、対象生物種の在否・多寡の推定可能性を探求する。水田などに棲む魚類やカエル類、貝類から検出対象の種およびタンパク質を選び、その検査試薬を作成する。水に含まれる微量な対象タンパク質を検出するためのサンプリング方法と前処理方法を検討する。近縁種などを飼育した水槽の水や対象生物種の飼育密度が明らかな水槽の水の検査により、検出精度と検出力、個体数密度の推定可否を検討する。
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研究成果の概要 |
水田水域(水田や農業用水路、ため池等)の水に含まれる水生生物由来のタンパク質の検出方法を検討した。イムノクロマト法による魚類および甲殻類の検出キットと数種の水生生物との反応の有無を明らかにし、異なる希釈倍率での試験により10ppm程度まで検出しうることを明らかにした。また、ドットブロット法・ホールマウント染色法により、海産イガイ類の幼生を基に作出された抗体がカワヒバリガイの検出に利用できることを明らかにし、カワヒバリガイを検出可能なイムノクロマト検出キットを試作した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
特定外来生物に指定されるカワヒバリガイの早期検出に向けて、本成果は、現地で簡易に検出できる方法として応用が期待される。これに向けて、感度の向上や種特異性の検討、サンプリング方法の最適化などが更なる課題として挙げられる。 魚類検出キットおよび甲殻類検出キットは、水田水域で採食する高次捕食者(トキやコウノトリ、サギ類等)の餌資源の指標として活用しうると考えられる。
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