研究課題/領域番号 |
22K20625
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0701:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 京都産業大学 (2023) 東京大学 (2022) |
研究代表者 |
池田 貴史 京都産業大学, タンパク質動態研究所, 研究員 (40962329)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | クッペル胞 / 分化転換 / 上皮間充織転換 / ゼブラフィッシュ / メダカ / 形態形成 |
研究開始時の研究の概要 |
分化が進んだ動物細胞は、一般に他の系譜の細胞に再分化することはない。しかし、例外として主に再生過程においては、一部の細胞が性質を変化させて別の細胞種となることが知られている。こうした分化転換は動物細胞の分化可塑性を解明する上で重要な研究対象であるが、その制御機構はいまだ解き明かされていない。本研究では、申請者が見出したゼブラフィッシュ胚におけるクッペル胞上皮細胞の分化転換現象を題材に、分化転換の誘導因子を同定するとともに、転写制御レベルでの機構を解明することで、細胞の分化可塑性が動物発生において果たす役割を解明する。
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研究実績の概要 |
魚類初期胚に一過的に出現するクッペル胞(KV)は、少数の上皮細胞とそれらに囲まれた空胞からなる単純な器官である。KVはからだの左右の向きを決定する左右軸オーガナイザーとして機能し、左右軸形成期後には退化する。本研究では、KVの退化の際にKVを構成する上皮細胞(KV上皮細胞)が分化転換を起こし、周囲の中胚葉組織に移入して長期間生存するという発見をもとに、KV上皮細胞の分化転換の機構を明らかにすることを目指した。最終年度は、これまで用いてきたゼブラフィッシュに加え、メダカを対象としてKV上皮細胞の標識技術の改良に取り組んだ。KVマーカーであるdand5プロモーターの下流でEGFPおよび光変換型蛍光タンパク質mEosEMを発現する遺伝子組換メダカ系統を作製した。この系統の胚を共焦点顕微鏡により観察し、KV上皮細胞の分化過程を追跡したところ、メダカKV上皮細胞の予定運命はゼブラフィッシュKV上皮細胞のものとは異なる可能性が示された。今後は、本研究で樹立したメダカおよびゼブラフィッシュのKV上皮細胞可視化系統を用い、両種におけるKV上皮細胞の分化転換の上流シグナルの同定を目指す。さらに、また、両系統におけるシングルセル解析を進め、KV上皮細胞の分化転換機構の進化的保存性を明らかにする。
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