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RNAスイッチを用いた老化造血幹細胞の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 22K20628
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0701:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野
研究機関京都大学

研究代表者

小野 紘貴  京都大学, iPS細胞研究所, 特定研究員 (50966075)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード造血幹細胞 / 老化 / miRNA / 合成生物学 / 翻訳制御
研究開始時の研究の概要

造血幹細胞は、自己複製能や分化指向性の異なる画分からなる不均一な細胞集団である。申請者はこれまで、細胞内在性マーカー分子の発現を検知して任意の遺伝子の発現を制御可能な人工mRNA「RNAスイッチ」を用いて、不均一な細胞集団を細分化し、個々の画分の機能を解析してきた。本研究では、RNAスイッチを用いて、細胞内在性マーカー分子を指標に老化造血幹細胞を細分化して機能解析を行うことで、老化造血幹細胞を構成する画分の全容解明を目指す。

研究成果の概要

本研究では、造血幹細胞 (HSC) の老化に関連するmicroRNA (miRNA) についての研究を行った。まず若齢マウスおよび老齢マウスからHSCを採取し、次世代シーケンサーを用いたmiRNAの網羅的発現解析から、若齢・老齢マウスHSC間で差次的発現を示すmiRNAを同定した。次にmiRNAスイッチと呼ばれるmiRNAの活性を可視化するレポーター系を用いて、若齢・老齢マウスHSCにおけるmiRNA活性の不均一性の可視化と比較を試みた。その結果、若齢・老齢マウスHSC間で活性に顕著な差を示し、miRNA陽性・陰性細胞の割合が変動するmiRNAを複数見出した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでHSCの老化に伴うmiRNAの変化については不明点が多かった。本研究では、miRNAが細胞種や細胞の状態の指標となることに着目し、老化とともに変動するmiRNAによって定義されるHSC亜分画の性質を理解することを目指した。
あらゆる血液細胞の源であるHSCの移植は、疾患等により破綻した造血系・免疫系を再構築できることから、種々の血液疾患に対する治療法として確立されている。本研究の成果は、miRNAを操作することで、老化により低下したHSCの機能を回復させたり、miRNAを指標として老化HSC集団の中から比較的機能の高い細胞を選別したりする技術への応用が期待できる。

報告書

(2件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2025-01-30  

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