研究課題/領域番号 |
22K20671
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0703:個体レベルから集団レベルの生物学と人類学およびその関連分野
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研究機関 | 独立行政法人国立科学博物館 |
研究代表者 |
永濱 藍 独立行政法人国立科学博物館, 植物研究部, 研究員 (00964652)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 開花フェノロジー / 結実フェノロジー / ハーバリウム / 東南アジア / ハーバリウム標本 / 熱帯林 |
研究開始時の研究の概要 |
近年の気候変動による森林への影響を考える上で、被子植物の開花・結実フェノロジーは重要な指標である。しかし、東・東南アジアでは、群集の開花・結実フェノロジーが全く記述されていない地域が多いため、今後の気候変動に対する群集の応答予測は未だに漠然としている。そこで本研究は、群集の開花・結実フェノロジーを決定づける環境要因の解明を目指す。そのために、東・東南アジアにおける群集の開花・結実フェノロジーの多様性を体系的に記述・整理する。具体的には、世界各地のハーバリウムの収蔵標本から得られる各地のフェノロジーデータと、応募者らがこれまで集積してきた東・東南アジア各地の種組成データを統合して解析する。
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研究成果の概要 |
東・東南アジアでは、各気候帯で特有の群集フェノロジーが観察されてきたが、季節性に乏しい熱帯雨林のフェノロジーと、季節性がある熱帯季節林や温帯林のフェノロジーの比較検討は不十分であった。そこで本研究は、①東・東南アジアのうち、フェノロジーが全く未解明であったベトナムのビドゥップ・ヌイバ国立公園の熱帯山地林における開花・結実フェノロジーの記述、②先行研究による開花・結実フェノロジーデータを用いた、フェノロジーの地域間比較、③標本に基づいたフェノロジーの記述に取り組んだ。これらにより、乾季や雨季がある熱帯季節林における開花・結実フェノロジーは、温帯や熱帯雨林とは全く異なることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の気候変動による森林への影響を考える上で、被子植物が花を咲かせて実を成熟させる時期や期間は重要な指標である。しかし、東・東南アジアでは、群集の開花・結実フェノロジーが全く記述されていない地域が多いため、今後の気候変動に対する群集の応答予測は未だに漠然としている。本研究により、植物群集の季節的な動態への理解が深まり、今後の気候変動に対する森林の応答予測やそれに伴う保全策への貢献が期待される。
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