研究課題/領域番号 |
22K20675
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0704:神経科学、ブレインサイエンスおよびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山口 翔 北海道大学, 医学研究院, 博士研究員 (50964491)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 概日リズム / 睡眠 / 爬虫類 / 摘出全脳標本 |
研究開始時の研究の概要 |
睡眠は未解明な部分が多い生理現象であるが、睡眠制御に関わる脳領域の同定など、その制御機構の解明は進んでいる。しかし、概日リズムによる睡眠制御、つまり睡眠の時間帯がどのように決定されるかについては、技術的な制約などから、不明な部分が多い。本研究では、爬虫類in vivo標本を用いた検討を行うとともに、申請者のグループが開発した爬虫類の摘出全脳標本を発展させて、概日リズム振動をモニターする系を確立し、概日リズム中枢と睡眠制御脳領域の生理学的な相互作用を調べる。そして、概日リズム中枢と睡眠制御領域の相互作用がどのような演算を経て、睡眠-覚醒状態を決定するかを解明することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、爬虫類の一種、オーストラリアドラゴンを用いて概日リズム研究を行った。生体を用いた実験では、動物を恒暗条件下に入れ、行動と睡眠・覚醒の記録を行った。その結果、ドラゴンの行動および睡眠・覚醒は恒暗条件下においても明瞭な概日リズムを示すことを発見した。また、スライス脳標本の作製を行い、神経活動記録を試みた。本研究により、オーストラリアドラゴンが概日リズム研究にも有用であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、オーストラリアドラゴンの行動および睡眠・覚醒が恒暗条件においても明瞭な概日リズムを示すことを明らかにした。この結果は、オーストラリアドラゴンが概日リズム研究においても有用であることを示す。これは、今後、展開を予定している爬虫類を用いた概日リズム研究の重要な基盤となる。将来的には、種を超えた概日リズム制御機構の解明に寄与し、概日リズム関連疾患の理解や治療法の開発に貢献する可能性がある。
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