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エストロゲン受容体βで標識される新規神経核の特徴と機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 22K20677
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0704:神経科学、ブレインサイエンスおよびその関連分野
研究機関筑波大学

研究代表者

佐越 祥子  筑波大学, 人間系, 特任助教 (80953869)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード神経投射 / 新規神経核 / 遺伝子発現 / 行動神経科学 / 神経内分泌学 / 性ホルモン / エストロゲン受容体
研究開始時の研究の概要

性ホルモンの一つ、エストロゲンは社会行動調節に重要な働きを持つ。エストロゲンの作用はエストロゲン受容体を介して作用しており、その一つにエストロゲン受容体βがある。近年、マウス間脳の背側部に新規神経核の可能性が考えられる領域を我々は発見した。この領域は、特にエストロゲン受容体βが多く発現することから、社会行動調節に関与する可能性が考えられる領域である。そこで、本研究では、この領域がどのような神経回路に含まれるのか、どの様な種類の細胞を持つのかを明らかにし、社会行動制御の脳内基盤解明に寄与することを目指す。

研究実績の概要

性ホルモンの一つ、エストロゲンはストロゲン受容体を介して作用することで社会行動調節に重要な働きを持っている。
この受容体の一つであるエストロゲン受容体βが豊富に発現する、新規神経核の可能性が考えられる脳領域(仮称:Area X)をマウス間脳の背側部に我々は発見した。エストロゲン受容体βが発現すること、予備実験では社会行動時に神経活性が認められたことなどから、Area Xは社会行動調節に関わる新たな領域である可能性が考えられる。そこで、Area Xの機能を明らかにするために、脳の他の脳領域にどのような神経投射を持つのか、どのような種類の細胞を持つのかを検証することとした。
はじめにArea Xの神経投射を観察するため、順行性の神経投射を緑色蛍光タンパク質(GFP)で標識するウィルスの局所投与をおこなった。現在までに、Area Xを含んだ周辺領域へのウィルス投与に成功しているものの、感染範囲がArea X内に限局しておらず、Area Xからの順行性神経投射のみを対象とした標識の観察には至っていない。
今後は、エストロゲン受容体ベータプロモーター下流に制限酵素Creを発現するERβCreマウスを使用し、Cre存在下のみでGFPを発現するウィルスを使用する。これにより、感染範囲をよりArea X内に限局した投与を目指すとともに、同様の手法で逆行性の神経投射を標識するウィルス投与も計画している。加えて、Area Xの機能面の役割については、Area Xを切り出してDNAマイクロアレイ解析を行い、どのような特徴的な遺伝子発現をするのかを検証する計画を立てている。

報告書

(1件)
  • 2022 実績報告書

URL: 

公開日: 2022-09-01   更新日: 2023-12-25  

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