研究課題/領域番号 |
22K20680
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0704:神経科学、ブレインサイエンスおよびその関連分野
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
吉原 壮悟 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (60963973)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 細胞骨格 / クライオ電子線トモグラフィー / 光遺伝学 / アクチン / 細胞極性 / Rac1 |
研究開始時の研究の概要 |
脳の情報処理機能を司る神経細胞の極性形成には、アクチンおよび微小管からなる細胞骨格ネットワークが重要な役割を担っている。その制御破綻が統合失調症や認知症などの重篤な精神疾患を引き起こしてしまうが、現在の光学顕微鏡的実験系では、極性形成過程を細胞内で観察することは困難であり、その詳細な分子機構の解明はほとんど進んでいない。そこで本研究では、光遺伝学とクライオ電子線トモグラフィー(Cryo-ET)とを組み合わせたタイムラプスCryo-ET法により、細胞骨格ネットワークの超微細構造変化を経時的に捉え、神経細胞の極性形成機序および疾患の発症原因を解明する。
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研究実績の概要 |
脳の情報処理機能を司る神経細胞の極性形成には、アクチンや微小管などの細胞骨格ネットワークが重要な役割を担っている。しかし、現在の光学顕微鏡的実験系では、極性形成過程を細胞内で観察することは困難であり、その分子機構の解明はほとんど進んでいない。そこで本研究では、光遺伝学とクライオ電子線トモグラフィー(Cryo-ET)とを組み合わせたタイムラプスCryo-ET法により、細胞骨格ネットワークの微細な形態変化過程を捉え、極性の形成機序や疾患の発症原因を解明することを目的としている。 クライオ電子線トモグラフィーによる細胞骨格ネットワークの超微細構造解明のためには、グリッド上への細胞播種密度や接着条件、およびグリッド浸漬凍結装置の種類やその設定などを慎重に検討することが重要である。そこで本年度は、まず野生型海馬神経細胞を用いてこれらを精査し、その最適条件を得た。次に、極性形成過程の観察を行うべく、F-actinの蛍光標識であるLifeact-EGFPに加えて、アクチン繊維のネットワークを形成させる光遺伝学ツールPA-Rac1を海馬神経細胞に導入した。そして光照射時間による、ネットワークの活性化を定量的に解析した。得られたデータを用いて、Rac1活性化のタイムコースを設けた試料を浸漬凍結装置Vitrobotによって急速凍結し、様々な時期の試料を得ることに成功した。そして、試料を凍結したまま観察可能なクライオ蛍光顕微鏡Cryo EM CLEMを用いてグリッド全体を撮影し、PA-Rac1の発現と、Lifeact-EGFPの蛍光像から観察に適した部位を同定した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
グリッド上への細胞播種や凍結条件、光照射によるアクチン細胞骨格の活性化解析に加え、クライオ蛍光顕微鏡による観察部位の同定を終えたため、順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
クライオ蛍光顕微鏡で同定した観察に適した箇所を、透過型クライオ電顕Titan Kriosを用いてトモグラフィー撮影する。得られた画像は画像解析 データはIMOD/Etomoを用いて立体構造を構築する。アクチン繊維の長さや配向、分岐などを3D 可視化解析ソフトウェアAmiraにて繊維解析ツールであるX-fiberを用い、解析する。
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