研究課題/領域番号 |
22K20685
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0704:神経科学、ブレインサイエンスおよびその関連分野
|
研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
藤川 晋 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (40967113)
|
研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 血液脳関門 / transmigration assay / B細胞除去 / BBBモデル / 生理的流速負荷 / in vitro BBBモデル / PBMC migration / B-cell deletion / B細胞枯渇療法 / 多発性硬化症 / 神経脊髄炎スペクトラム障害 |
研究開始時の研究の概要 |
B細胞除去を目的としたCD19抗体やCD20抗体によるB細胞枯渇療法がMSやNMOSDに対して,優れた効果を示すことが明らかになった.しかし,CD19抗体やCD20抗体は,血液脳関門という障壁のため中枢神経内での作用を期待できないにも関わらずなぜMSや NMOSDの病態に有効なのか,という問いに十分に答える知見は得られていない.B細胞枯渇療法の作用機序を血液脳関門の観点から検討する。
|
研究成果の概要 |
現在、新規メンブレン素材(特許申請準備中のため非公表)上で、血液脳関門構成細胞をtriple-cultureしたBBBモデルを作成中である。新規メンブレン素材を用いたBBBモデルの完成を待たずに、予備的な検討としてヒト脳微小血管内皮細胞株を用いた単層でのBBBモデルを用いて、健常人PBMCのtransmigrationに対するB細胞の影響を評価した。この実験系では、CD19陽性B細胞の除去は健常人PBMCのtransmigrationに影響を与えなかった。今後、新規メンブレン素材を用いたBBBモデルを用いて、PBMCのtransmigrationに対するB細胞の影響を評価する予定である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中枢神経自己免疫疾患に対するCD19抗体やCD20抗体によるB細胞枯渇療法の作用機序は不明である。リンパ球同士の相互作用による自己反応性リンパ球の中枢神経浸潤制御という独自の視点から、中枢神経自己免疫疾患に対するCD19抗体やCD20抗体によるB細胞枯渇療法の作用機序を解明するための、独創的なin vitro BBBモデルを用いた研究手法を開発することができた。
|