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Afadinを介した網膜における神経回路形成メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K20698
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0704:神経科学、ブレインサイエンスおよびその関連分野
研究機関立命館大学

研究代表者

上野 明希子  立命館大学, 薬学部, 助教 (20962393)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード網膜 / OFF経路 / 細胞接着因子 / 神経回路形成 / シナプス
研究開始時の研究の概要

脳や網膜などの中枢神経系では緻密な神経回路が形成されており、正確な回路形成は中枢神経系が高次機能を発揮するうえで重要である。しかし、そのメカニズムの全貌は未だ解明されていない。代表者らはこれまでに、細胞間接着因子Afadinが網膜神経節細胞の正確な応答に必須であることを示すデータを得ている。本研究ではAfadinを介した神経回路形成メカニズムを明らかにすべく、遺伝子改変マウスを用いて網膜神経細胞の機能や形態、遺伝子発現解析を行う。本研究による神経回路形成メカニズムの解明は、基礎的理解の推進に加え、神経回路形成の異常に関連する疾患の治療法開発にもつながることが期待される。

研究成果の概要

脳や網膜などの中枢神経系では緻密な神経回路が形成されており、正確な神経回路形成は中枢神経系が高次機能を発揮するうえで重要である。しかし、そのメカニズムはほとんど解明されていない。代表者らはマウスを用いた細胞間接着因子であるAfadinが網膜神経回路の機能に寄与することを見出した。さらにAfadin cKOマウス網膜ではOFF経路の中核を担うカイニン酸型グルタミン酸受容体Grik1が異所的に局在、発現していたことから、Afadinがシナプス伝達における主要因子の正確な発現および局在を介して網膜神経回路の形成および機能に必須の役割を果たしていることが明らかになった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

OFF経路の異常
Afadinは様々な組織で発現・機能することが知られており、その分子メカニズムについても解明が進んでいる。その様に細胞全般に発現し、かつ分子メカニズムも知られた因子が特定の神経回路形成に寄与するという観察結果は意外性が高く、これまでもほとんど報告例がない。このことから、これまで知られていなかった新しい神経回路形成メカニズムが明らかになる可能性が期待される。本研究により選択的神経回路形成メカニズムの一端が明らかになれば、神経回路形成異常によって引き起こされる疾患の治療法の確立にもつながり、社会的な貢献も見込まれる。

報告書

(1件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2025-01-30  

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