研究課題/領域番号 |
22K20712
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0801:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
藤森 健司 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (00896417)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | (pro)renin receptor / glioblastoma / gliomagenisis / Wnt signaling pathway / (Pro)renin receptor / 膠芽腫 / PRR抗体 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者らのグループは、PRRが膠芽腫の治療標的となり得ることを証明した。臨床応用への可能性を探るため、PRR抗体を開発し、膠芽腫に対する抗腫瘍効果を検討している。PRR抗体は、ただ腫瘍増殖抑制効果を有するだけでなく、未分化な細胞であるグリオーマ幹細胞に対する抑制効果を有する可能性がある。この結果を受けて、PRRとがん幹細胞の関連を深く検討していきたいと考えている。
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研究成果の概要 |
PRR抗体のGBMに対する有効性を検討した。Human glioma cell lineとglioma stem cell lineを用い、cell proliferation、sphere formation、apoptosis、migrationにおいて各cell lineで有効性を認めた。また、U87MGを用いたin vivoの検討においても、腫瘍抑制効果を証明した。また、stemnessにも着目し、実病理検体でStemnessマーカーとPRRに相関があり、PRR抗体がstemnessの抑制効果も持つことを証明した。これらから、PRR抗体に世治療がGBM治療として成立しうると結論付けた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PRRはWnt/β-catenin signaling pathwayの関連分子として注目されており、多くの癌種においても腫瘍抑制効果が報告されている。一方、現在腫瘍研究においてstemnessは key wordの一つである。PRRがより腫瘍増殖の根幹に関わるstemnessと関係することを示し、PRR抗体にstemnessの抑制効果があることを証明した。PPRに関わる研究の中でも、GBMにおけるstemnessとの関連は検討されておらず、学術的に意義のある結果となった。今後分子標的薬として実用化されれば、社会的もより意義のある研究であったと言える。
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