研究課題/領域番号 |
22K20716
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0801:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
亀井 竣輔 熊本大学, 大学院先導機構, 助教 (10949647)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 血管内皮 / VEGF-NFAT/DSCR-1シグナル / エピジェネティック / 内皮多様性 / シングルセル解析 / 内皮特異的遺伝子改変マウス / 血管新生 / NFAT |
研究開始時の研究の概要 |
慢性循環疾患や癌病態に深く関与する血管病変の増生(血管新生)時において,中心的役割を担う血管内皮細胞の発芽・伸長に至る転写調節機構の原理解明を目指し,”血管内皮のシングルセルレベルでの時空間的エピジェネティックス”の解明にとりかかる.また,個々の内皮細胞の違いを生み出す,VEGF-Calcineurin-NFATシグナルの不均一な活性化,およびその調節因子の詳細な解析を通じ,血管が如何なるメカニズムで分岐し,新しい血管を作るかを遺伝子・分子・細胞・個体レベルで探究する.
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研究実績の概要 |
本研究では、血管病変の増生 (血管新生) 時において、中心的役割を担う血管内皮細胞の、発芽・伸長に至る転写調節機構の原理解明を目指し”、血管内皮のシングルセルレベルでの時空間的エピジェネティックス”の解明にとりかかる。 研究計画は、以下の通りである。①Single cell RNA-seqおよびSingle cell ChIP-seqなどの解析技術を用いて、新生血管の各活性化内皮細胞の遺伝子発現パターンを経時的に明らかにする。②NFATシグナルの調節・相互作用因子の遺伝子改変マウスや細胞を用いて、各細胞の遺伝子発現パターンを解析・比較する。③各遺伝子改変マウスの生理学的な解析、および各病態誘導時の病態生理学的な解析を通して、血管内皮細胞の1細胞レベルでのNFATシグナルの活性化調節の変化が如何に各細胞での遺伝子発現変化やその先の表現型の変化に影響するかを明らかにする。 ①におけるSingle cell RNA-seq解析などは実施し、現在詳細な解析を行っている。②では、各マウスの遺伝子発現解析からまずマウス自体の有用性の検証を行い、その後に表現型解析に着手している。また③では、各種in vitro評価系も組み合わせて、細胞系での機能評価も実施している。上記の成果の一部は、各種学会(第81回日本癌学会、第95回日本生化学会、IVBM2022、CVMW2022、JPW2022など)にて報告を行い、JCA若手研究者ポスター賞やトラベルアワード(IVBM2022)を受賞するなど、各分野にて一定の評価をいただいている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画におけるSingle cell RNA-seqなどの網羅解析は、生データの取得まで完了し、現在2次・3次解析を行うことで、詳細なデータの理解を進めている。各種遺伝子改変マウスの作製や初期評価も実施し、そのモデルの妥当性なども評価を行っているため、計画は概ね順調に進行していると思われる。
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今後の研究の推進方策 |
これまでに得たシングルセル解析、およびトランスクリプトームのデータを詳細に解析し、論文化に必要な情報の取得とデータの見える化を行う。また遺伝子改変マウスも十分数を交配し、実際に胎児や病態誘導モデルでの評価を実施する。機能解析のデータも含めて、今後得られるデータは学会発表や論文執筆を行い、対外的に公表していくことで、研究成果の社会還元を引き続き行っていく。
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