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抗ウイルス薬創製を指向したwickerol類の不斉全合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K20722
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0801:薬学およびその関連分野
研究機関北里大学

研究代表者

千成 恒  北里大学, 大学院感染制御科学府, 特任助教 (50967544)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード天然物合成 / 全合成 / カンファー / C-H官能基化 / キラルプール / CーH官能基化 / 有機合成化学 / 天然物科学 / ラジカル反応 / 脱炭酸的アルキル化
研究開始時の研究の概要

最近のCOVID-19のパンデミックにもみるように、高度且つ急速に変異を繰り返しながら感染爆発を引き起こすウイルスに対する対策は急務である。所属研究所で見出されたwickerolはインフルエンザウイルスに対して優れた活性を示し、創薬リード化合物として有望である。そこで、本天然物の不斉全合成を基軸とした詳細な構造活性相関(SAR)の解明と誘導体ライブラリーの構築を目指して本研究を立案した。本研究では、天然物から得られた予備的なSARの情報を基にして活性発現に重要な部位の効率的な誘導化を可能にするべく、非古典的な結合切断によるの逆合成を提唱し、その不斉全合成法の確立を目指す。

研究成果の概要

Wickerol類は北里研究所における抗インフルエンザ活性物質の探索により見出された新規天然有機化合物である。本研究課題では、ウイルス感染症のパンデミックに迅速に対応するため、抗ウイルス活性物質の化合物ライブラリー構築のための基盤となるwickerol類の合成経路の確立に着手した。実際の合成では、非典型的な分子構築戦略を立案し、市販品である出発原料カンファーを用いて様々な官能基化法を見出すに至った。

研究成果の学術的意義や社会的意義

カンファーは古くより知られる安価で大量入手可能である有機天然化合物である。構造的に複数の不斉炭素を持ち、2つの鏡像異性体それぞれが市販されていることから、有機合成における出発原料として有用である。しかしながら、カンファーの分子特異的な反応性と誘導化に使用できる官能基の乏しさから、天然物合成における出発原料としての利用は限られていた。本研究においては、これまでの有機化学では制限のあったカンファーの誘導化の開発を起点として、その三次元構造的複雑性に着目した新たな分子構築法によって、複雑天然物合成への応用を試みた。本成果を通して、これまで顧みられなかったカンファーの新たな有用性を示すことができた。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 抗インフルエンザ活性を有するwickerol類の全合成研究2023

    • 著者名/発表者名
      宮田拓真、千成恒、廣瀬友靖、砂塚敏明
    • 学会等名
      日本薬学会第144年会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2025-01-30  

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