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脳疾患を標的とする ”Nose-to-Brain" 経路に適した粘膜透過型薬物キャリアの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K20725
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0801:薬学およびその関連分野
研究機関昭和薬科大学

研究代表者

萩原 芙美子  昭和薬科大学, 薬学部, 特任助教 (00963993)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードDDS / Nose-to-Brain / アデノウイルス / CAR / BBB
研究開始時の研究の概要

脳疾患の脈管内投与での薬物治療は血液脳関門(BBB)が障壁となるため、BBBを介さない鼻腔内投与におけるNose-to-Brain経路が注目されている。しかし、本経路での脳内移行は鼻腔近傍の脳組織に分布が限定される。申請者グループは、アデノウイルス由来のタンパク質を用いた粘膜透過及び拡散機能を持つキャリア開発を行ってきた。この技術を用いて脳疾患治療薬の鼻腔内投与技術の確立をめざす。本研究は、疾患モデルマウスを用いた治療実験を実施するためマウス実験に適したキャリアタンパク質を創製する。さらに、キャリアタンパク質と脳由来神経栄養因子の融合タンパク質を作製し、鼻腔内投与での脳疾患治療効果を検討する。

研究成果の概要

ファージディスプレイライブラリー法を用いてマウスに作用可能な変異型Adタンパク質を創製するため、まずヒトAdのhCAR結合可能領域を目的遺伝子としてファージプラスミドに組み込み、ファージ粒子を作製した。作製した組み換えファージ粒子とhCAR発現細胞の特異的な結合性をフローサイトメトリーで評価したところ特異的な結合性は示さず、野生型と組み換え型ファージ粒子を用いた結合性評価においても両者に差は見られなかった。このことから、ファージに目的タンパク質が提示されていない、もしくは提示されているがファージに結合した状態ではCARに結合できない可能性が示された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

今後、ファージディスプレイ法を用いてマウスに作用可能な変異型Adタンパク質の創製に向けて、ファージに結合した状態の目的タンパク質をCARへ結合させるため、新たにプラスミドを設計しなおす予定である。Adタンパク質キャリアの慢性脳疾患への応用の可能性を検討するために、疾患モデルマウスを用いた治療実験は不可欠であることから、本研究での変異型Adタンパク質の創製には意義があると考える。Adタンパク質キャリアの治療用キャリアとしての有用性を検討することで、DDS研究への貢献につながると考えられる。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2025-01-30  

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