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In silico解析を活用したEGFRシグナル非依存的な肺がん幹細胞の新規治療標的の探索

研究課題

研究課題/領域番号 22K20726
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0801:薬学およびその関連分野
研究機関金沢医科大学

研究代表者

堀江 哲寛  金沢医科大学, 総合医学研究所, 助教 (00965139)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードがん幹細胞 / バイオインフォマティクス / 肺がん幹細胞 / 肺がん
研究開始時の研究の概要

肺がん治療の課題である再発・転移の原因として「がん幹細胞」の存在が指摘されている。がん幹細胞は既存の治療法に対して抵抗性を持つため、根治にはがん幹細胞の除去が重要だが、肺がん幹細胞の制御機構はほとんど明らかとなっていない。肺腺がん患者の多くでEGFR遺伝子に変異が見られる一方、約3割の患者では原因遺伝子の特性が不明である。そこでEGFR遺伝子に変異を持たない非小細胞性肺がんに着目し、バイオインフォマティクスを駆使してEGFRシグナル非依存的な肺がん幹細胞の幹細胞性の新規制御因子を同定する。さらに、細胞・マウスを用いて肺がん幹細胞を標的とした新規治療戦略の開発を目指す。

研究成果の概要

肺がんの再発や転移の原因の一つとして、「がん幹細胞(CSC)」の存在が指摘されている。CSCは既存の治療法に対して抵抗性を持ち、根治にはCSCの除去が重要だが、CSCの幹細胞性制御機構はほとんど明らかとなっていない。また、一部の肺腺がん患者で原因遺伝子の特性が不明である。本研究では、EGFR遺伝子に変異を持たない非小細胞性肺がんに着目し、CSCの新規機能制御因子を探索した。ヒト肺がん組織のシングルセルRNAシークエンス解析から、CSCで発現が顕著に上昇している遺伝子Xを発見した。この結果を、培養細胞を用いてバリデーションした結果、Xはタンパク質レベルでもCSCで高発現していることを確認できた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

肺がんは世界で最も患者数が多いがんである。近年、様々な治療薬が用いられているものの、多くの患者で再発・転移が認められており依然として予後が悪いがんである。その原因としてがん幹細胞(CSC)の存在が指摘されている。CSCは多くのがん細胞を生み出すことができるため、CSCを除去することががんの完治につながると考えられている。しかしCSCは既存の薬物治療や放射線療法に対して抵抗性を持つことから、CSCを標的とする新たな治療薬の開発が期待されている。本研究では、新たな治療標的として遺伝子Xを提唱した。Xの阻害剤はすでに開発されていることから、これらの化合物が新たな抗がん剤となることが期待される。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2025-01-30  

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