研究課題/領域番号 |
22K20738
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0802:生体の構造と機能およびその関連分野
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
松井 綾子 金沢大学, 総合技術部(医), 技術職員 (20961717)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 概日リズム / 視交叉上核 / 体内時計 / 局所神経ネットワーク / シナプス / シナプス結合 / 神経ネットワーク |
研究開始時の研究の概要 |
中枢概日時計・視交叉上核(SCN)は、複数のタイプのニューロンで構築される神経ネットワークである。本研究では、これまでの研究で得られた、各種ニューロンタイプ特異的Cre発現マウス・tTA発現マウスと、Cre依存的AAVベクター・tTA依存的AAVベクターを組み合わせて、SCN内のシナプス接続パターン、およびSCN外への投射パターンを、ニューロンタイプ毎に明らかにする。このアプローチにより、SCN神経ネットワーク概日リズムを発振するメカニズムや、睡眠など様々な生体機能を制御する神経経路を理解するための、有力な手がかりが得られる。
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研究実績の概要 |
中枢概日時計・視交叉上核(SCN)は、複数のタイプのニューロンで構築される神経ネットワークである。本研究では、これまでの研究で得られた、各種ニューロンタイプ特異的Cre発現マウス・tTA発現マウスと、Cre依存的AAVベクター・tTA依存的AAVベクターを組み合わせて、SCN内のシナプス接続パターン、およびSCN外への投射パターンを、ニューロンタイプ毎に明らかにする。これにより、SCN神経ネットワーク概日リズムを発振するメカニズムや、睡眠など様々な生体機能を制御する神経経路を理解するための有力な手がかりが得られる。 本年度は、神経終末をラベルするトレーサー、Synaptophysin-GFPをCre依存的に発現するAAVベクターを作成し、Avp-CreやVip-CreマウスのSCNにインジェクションして、これらのニューロンの投射先を調べた。SCN内で、VIPニューロンの神経終末がAVPニューロン上に多く分布すること、AVPニューロンの終末もVIPニューロン上に分布することが確認できた。SCN以外の領域への投射についてもマッピングを行なった。軸索トレーサーChannelrhodopsin 2-EYFPと比較して、Synaptophysin-GFPでは神経終末がドット上に明瞭に標識されており、投射先のマッピングにより適していると思われる。 また、SCN内の2種類のニューロン間のシナプス接続をマッピングするために、mGRASP法を行うための各種Cre依存的/TRE依存的AAVベクターを構築した。まずはAvp-CreマウスとVip-tTAマウスを交配したマウスのSCNにAAVベクターをインジェクションし、AVP、VIPニューロンの一方にpre-mGRASPを、他方にpost-mGRASPを発現させた。しかしながら、明瞭なシナプス結合は検出できず、さらなる条件検討が必要と考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画遂行のための各種AAVベクターの作成に成功した。新たな神経終末トレーサーを用いて、SCN AVP、VIPニューロンの投射先をマップした。mGRASP法による解析も開始した。
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画通り、SCNのAVP、VIPニューロン以外のニューロンについても、Synaptophysin-GFPを用いてニューロンタイプ特異的な投射先をマップする。また、mGRASP法に関して条件検討をさらに進めるとともに、様々なニューロンタイプの組み合わせについて、解析を行う。
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