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微小血管網異常による組織機能の破綻を理解するマウスモデル解析系の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K20744
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0802:生体の構造と機能およびその関連分野
研究機関宮崎大学

研究代表者

小河 穂波  宮崎大学, 医学部, 助教 (30813290)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード毛細血管 / ぺリサイト / 老化 / 加齢 / 生活習慣病 / 皮膚 / マウス / Col4 / 微小血管網 / 3次元構造解析 / マウスモデル / 腎肥大 / 皮膚毛細血管網 / 心臓 / 皮膚血管網 / 心筋
研究開始時の研究の概要

「人は血管とともに老いる」、医学者オスラーの言葉である。微小血管は、体中に張り巡り、組織のガス交換、栄養運搬、老廃物除去など血管機能の中枢を担う。一方、加齢や生活習慣病による微小血管網のどのような異常が組織そして個体レベルの機能低下に繋がるのか、その因果関係は依然不明のままである。その理由として、微小血管網性状の定量的評価系および、微小血管網機能異常-組織機能低下の因果関係を示す解析系の不在がある。そこで本研究では①微小血管網の構造的、機能的な3次元定量評価系の確立、②心筋梗塞モデルマウスを用いた微小血管網異常の継時的解析ならびに微小血管網異常-組織・器官機能低下の関係性の解明を行う。

研究成果の概要

生活習慣病誘導マウスを用いて血管密度の変化、血管内皮細胞-ぺリサイト連関が組織に与える影響を蛍光免疫染色法、EVG染色法、血管マイクロスコープを用いて行った。生活習慣病誘導マウスでは体重と血圧の顕著な上昇、腎臓の優位な肥大を確認しており、耳介皮膚では毛細血管密度の優位な低下が見られた。また、ぺリサイトには血管壁に密着するような扁平な形状のものと、複数の血管を跨いで細胞質を伸ばす比較的立体的な形状のものが存在することが分かった。毛細血管の非連続部位には、後者のぺリサイトが多い事を示唆するデータを得ている。加えて血管構築機序の破綻を誘発するColl4 a1/a2-floxマウスを作製した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

組織やぺリサイトとの関係性を加味した毛細血管網の機能評価法は確立されていない。毛細血管網は全身の臓器に隈なく張り巡らされており、皮膚の毛細血管は心・腎といった観察が難しく、機能低下が死に直結しやすい臓器の毛細血管網の状態を反映している可能性が高い。皮膚と他臓器間における毛細血管網異常の相関性が見つかれば、将来的に非侵襲的な皮膚での毛細血管網評価によって危険性が高い他の臓器の疾患予備軍を早期発見できる技術に繋がる可能性がある。安価で安全で簡易的な検査方法の開発は世界的規模で切望されており、本研究の成果は学術的にも診断・治療法の開発にも資する基盤を提供する。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2025-01-30  

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