研究課題/領域番号 |
22K20745
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0802:生体の構造と機能およびその関連分野
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
増田 雄太 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 特任助教 (10965750)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | GLP-1 / 体温調節 / バソプレシン神経 / Fiber Photometry / 化学遺伝学 / 食後誘発性熱産生 / エネルギー代謝 / 視床下部 / バソプレシン / 熱産生 / 求心性迷走神経 |
研究開始時の研究の概要 |
食事は顕著に体温を上昇させるが、この食後熱産生の機序は未だ不明である。研究代表者は食後に分泌されるホルモンであるGLP-1(Glucagon-Like Peptide-1)による深部体温上昇作用に着目した。この時、脳視床下部のバソプレシン(AVP)神経が活性化することを予備的に見出している。本研究では、食後に分泌される腸GLP-1が<感覚神経→脳→副腎アドレナリン分泌>軸を活性化して体熱産生を誘導する」という仮説を立て、その中枢の機序を検証する。腸GLP-1の新規機能として体熱産生作用を解明することは、食事と免疫・代謝調節との関連を 生理学/健康科学的に理解するために重要である。
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研究成果の概要 |
食後の体熱産生(食事誘発性熱産生)は健康維持において重要な役割を担うと考えられているが、この作用の中枢機序は不明な点が多い。本研究では、腸から分泌される食後ホルモンglucagon-like peptide-1 (GLP-1)が脳視床下部の一部のバソプレシン神経を介して、食事誘発性熱産生を誘導していることを化学遺伝学的手法で明らかにした。本研究は食事誘発性熱産生のメカニズムの一端を解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食後の体熱産生は、過剰なエネルギーの放出や体温維持などの観点で健康維持に重要な生理応答と考えられている。本研究は、食後に分泌されるGLP-1が体熱産生を誘導することを見出し、この作用を調節する視床下部神経を同定した。食事誘発性熱産生のメカニズムの解明は、食事と代謝によるエネルギー収支の恒常性を生理学的に理解するために重要であり、代謝疾患の新規治療法開発にも役立つ基盤研究となる。
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