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細胞内代謝を標的とした抗リン脂質抗体症候群の新規治療開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K20752
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0803:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
研究機関北海道大学

研究代表者

久田 諒  北海道大学, 医学研究院, 助教 (00832370)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードAPS / Monocyte / Metabolic pathway / 抗リン脂質抗体症候群
研究開始時の研究の概要

抗リン脂質抗体症候群(APS) は、抗リン脂質抗体(aPL)と呼ばれる自己抗体が産生され、動静脈血栓症、習慣性流産などを引き起こす自己免疫疾患である。現在根本的な治療法は無く、抗血栓薬による対症療法が治療の主体となっている。APSの血栓形成では単球の活性化が重要と考えられているが、その病態については依然不明な点が多い。本研究ではAPSの単球活性化に関わる細胞内代謝と分子遺伝機構を解明することで、APSの新たな治療ターゲットを同定する。

研究成果の概要

抗リン脂質抗体(aPL)による単球活性化の新たな機序として、細胞内代謝に着目した。ヒト単球の細胞株を用いて、フォスファチジルセリン依存性抗プロトロンビン抗体 aPS/PTをin vitroで添加し、seahorse analyzerを用いて細胞内代謝について測定した所、有意に亢進する代謝経路を見出した。機能解析のため、当該の代謝経路を阻害する薬剤を用いて、単球活性化マーカーである組織因子の発現を測定した所、濃度依存性に組織因子の発現を抑制することが明らかとなった。 更に、網羅的メタボローム解析を施行した所、上記と同様の代謝経路の亢進が見られた他、別の代謝経路の有意な亢進についても確認された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、抗リン脂質抗体による刺激は単球の細胞内代謝を変動させ活性化をきたしている可能性が示唆された。現在特異的な治療が無く、抗血栓療法による対症療法に留まっている抗リン脂質抗体症候群において、細胞内代謝は新たな治療標的となる可能性がある。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2025-01-30  

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