研究課題/領域番号 |
22K20762
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0803:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
|
研究機関 | 大阪公立大学 |
研究代表者 |
武藤 芳美 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 病院講師 (60831534)
|
研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | SVR / HCC / 二次胆汁酸 / MASLD / 肝がん / HCV / DAAs / SVR後肝がん |
研究開始時の研究の概要 |
肥満誘導性肝がんの発症には二次胆汁酸の関与が示唆されるが、その他の肝疾患との関連はよくわかっていない。肝疾患別に二次胆汁酸濃度を測定したところ、HCV感染患者で血中二次胆汁酸濃度が著しく低下していることが明らかとなった。この結果を反映するように、メタゲノム解析ではHCV感染患者の腸内細菌叢で二次胆汁酸産生に関するオペロンを有する菌がほとんど認められなかった。HCV感染後はこの菌叢状態が持続すると考えられる。HCV感染、DAAs治療前後、SVR後肝発がんまでの病態変化と胆汁酸構成の関係を詳細に解析することで、SVR後肝がん発症メカニズムの解明を行うことを目的とする。
|
研究実績の概要 |
前年度、経口抗ウイルス薬(DAAs)内服治療前後の血漿胆汁酸濃度を比較したところ、DAAs治療により血漿二次胆汁酸組成が有意に変化することがわかった。今年度は、C型肝炎患者と他の肝疾患患者の血漿胆汁酸を比較する方針とした。経口抗ウイルス薬治療前のC型肝炎患者と脂肪肝(metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease; MASLD)患者の二次胆汁酸組成を比較したが、有意差はみられなかった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
MASLD、アルコール性肝障害、これらを背景とする肝細胞癌患者の血漿胆汁酸測定は終了している。 対象患者から2回目の採便を開始している。
|
今後の研究の推進方策 |
二次胆汁酸が肝細胞癌発癌に及ぼす影響を追求すべく、MASLD、アルコール性肝障害、これらを背景とする肝細胞癌患者の血漿胆汁酸解析を行う。 初回の採便から数年経過しており、対象患者から2回目の採便を行い、同一患者での腸内細菌叢の時系列変化から発癌に影響する菌種を検索する。
|