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GREB1を軸とした小児固形がん発症シグナルの解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K20791
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0901:腫瘍学およびその関連分野
研究機関大阪大学

研究代表者

原田 昭和  大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (30963350)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード小児がん / 遺伝子発現制御 / GREB1 / 神経芽腫
研究開始時の研究の概要

小児がんは遺伝子変異が少ないにもかかわらず、悪性度の高い腫瘍が発生することから、成人がんとは発症の機序が異なると考えられるが、その分子機序はいまだ明らかでない。そこで成人がんと小児がんで発現制御機構が異なり、両方のがんで悪性化に寄与するGREB1遺伝子に注目した。GREB1遺伝子は神経芽腫において過剰発現し腫瘍増殖に関与することから、神経芽腫におけるGREB1の機能解析を通じて、小児がんに特有の発がんシグナルを明らかにすることを目的とする。GREB1の相互作用タンパク質を網羅的に解析し、がん悪性化の分子実体の解明を目指す。

研究成果の概要

本研究は小児がんである神経芽腫をモデルに、GREB1のがん発症・悪性化における生物学的役割を示し、成人がんに比べ少ない遺伝子変異によって小児がんが発症する分子機序を解明することを目的とするものである。神経芽腫においてGREB1は、MYCN遺伝子の増幅と、特定の神経芽腫サブタイプを背景として発現することが分かった。またGREB1はヒストン脱メチル化酵素と相互作用し、神経芽腫のアイデンティティーを制御していることが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

小児がんにおいても、成人がんと同様にゲノム解析や遺伝子発現解析といった網羅的なデータが蓄積されてきたが、それらの異常がどのように連続的に関連するのか、その分子実体は不明のままである。そのため、介入可能な標的分子の同定が難しく、小児がんにおいて使用可能な分子標的治療薬が現状では少ない。本研究は小児がん特有の発がん機構を分子レベルで明らかにすることで、成人がんと異なる治療戦略を開発する端緒となりうる点で大きな意義がある。

報告書

(1件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2025-01-30  

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