研究課題/領域番号 |
22K20828
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0901:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
栗山 春香 熊本大学, 病院, 診療助手 (70879882)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 41BB / 抗PD-1抗体 / ACT / 4-1BB / iPS / melanoma / immune therapy / 4-1BBL / iPS-ML |
研究開始時の研究の概要 |
研究者はこれまで不死化したiPS細胞由来ミエロイドライン(iPS-ML)を用いた細胞移入療法について研究を行ってきた。iPS細胞であれば治療に必要な細胞を無限にin vitroで作成、かつiPS細胞バンクから事前に準備でき、遺伝子改変を用いて細胞に免疫調整機能を持たせることができる。研究者は免疫チェックポイントのアクセル遺伝子である4-1BB(CD137)LをiPS-MLに遺伝子導入することで、マウスメラノーマに対する治療効果が増強されることを確認した。臨床応用に向けたさらなる効果増強を目指しICIとの併用について検討し、そのメカニズム解析を行い、治療の最適化を目指す。
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研究実績の概要 |
我々は、MO4細胞を腹膜播種したB6マウスをiPSC-pMCs投与群、iPSC-pMCs-41BBL投与群、抗PD-1抗体+ iPS-ML投与群、抗PD-1抗体+ iPSC-pMCs-41BBL投与群、コントロール群の5群に分け、抗PD-1抗体単独での治療と比較して、抗PD-1抗体と4-1BBL遺伝子改変iPS細胞の併用により、治療効果が上乗せされることを確認した。 さらに治療後の腫瘍組織を採取し、免疫染色を行なった。抗PD-1抗体と4-1BBL遺伝子改変iPS細胞の併用により治療を行なった腫瘍組織にて、腫瘍浸潤T細胞数が有意に増加していた。さらにflowcytometerにてT細胞の分布を調べることで、CD8+T細胞の割合が有意に増加していることを確認した。 我々は、上記の結果は4-1BBL遺伝子改変iPS細胞が腫瘍微小環境をcold tumorからhot tumorに変化させ、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)である抗PD-1抗体の効果をより高いものにする可能性を示唆するものと考えている。 また、実用化にむけて、アロ環境での治療の効果や副作用についても検討しており、129系統のiPS細胞から樹立したiPSc-PMCsに41BBLを遺伝子導入した129iPSc-PMCs-41BBLと抗PD-1抗体の併用における上乗せ効果も確認した。 現在、治療後の腫瘍について、マクロファージのマーカーであるCD68、CD163、CD204、CD206等の免疫染色を行い、腫瘍浸潤マクロファージの性状を確認している。
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