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胃癌腹膜播種転移初期過程における腫瘍関連マクロファージを標的とした新規治療薬開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K20841
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0901:腫瘍学およびその関連分野
研究機関地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所)

研究代表者

川瀬 航  地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所), 臨床研究所がん治療学部, 研究員 (70966605)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード腹膜播種 / 胃癌 / 腫瘍関連マクロファージ / 転移
研究開始時の研究の概要

腹膜播種は胃癌において頻度の高い転移形式の一つで、胃癌現病死の死因として最も多く、1年生存率は約40%と極めて予後不良である。腹膜播種は手術による切除が困難であるため抗がん剤による化学治療が中心となるが、十分な効果がある治療法は未だに確立できていない。胃癌腹膜播種症例において腫瘍関連マクロファージ(TAM)が多く存在することが知られている。しかしながら、どのような特徴を有するTAMが腹膜播種転移を促進するのかは不明である。そこで本研究では腹膜播種転移の初期過程において重要な働きをしているTAMを同定し、癌細胞との相互作用機構を解明する。最終的に胃癌腹膜播種に有効な新規治療薬の開発に繋げる。

研究成果の概要

腹膜播種は胃癌において頻度の高い転移形式の一つであり、予後不良の重要な予測因子である。しかしながら、腹膜播種形成のメカニズムは依然として不明であり、有効な治療法も確立されていない。本研究では、腹膜播種初期過程から転移形成に関与する細胞種を明らかにし、がん細胞との相互作用機構を解明することで胃癌腹膜播種に有効な新規治療標的を同定することを目的とした。我々は、フローサイトメトリー解析を用いて細胞診陽性胃癌洗浄腹水中に腫瘍関連マクロファージ(TAM)が豊富に存在することを明らかにした。単一細胞RNA-seq解析から細胞診陽性洗浄腹水中のTAMで治療標的となりうる複数の遺伝子を同定した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

胃癌腹膜播種は極めて予後不良であるが、腹膜播種形成のメカニズムは不明であり、有効な治療法の確立されていない。胃癌腹膜播種転移の初期過程において、どのようなTAMがPro-tumorに機能し、がん細胞と相互作用しているのかという問いを解明することで術後腹膜播種再発の予測因子や免疫チェックポイント阻害薬に関するバイオマーカーの探索に有用なだけでなく、胃癌腹膜播種に対する画期的な新規治療薬の開発にも繋がると考えられる。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Characterization of TAMs promoting early-stage metastasis during peritoneal dissemination in gastric cancer.2023

    • 著者名/発表者名
      Wataru Kawase
    • 学会等名
      第82回日本癌学会学術総会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 胃癌腹膜播種転移初期過程における腫瘍関連マクロファージを標的とした新規治療薬の開発2022

    • 著者名/発表者名
      川瀬航, 廣島幸彦, 佐藤愼哉, 大島貴, 宮城洋平
    • 学会等名
      2022年度若手支援技術講習会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2025-01-30  

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