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ヒト老化モデルの小胞体ストレスを介した老化促進機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K20844
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0902:内科学一般およびその関連分野
研究機関千葉大学

研究代表者

金子 ひより  千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (80960799)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードウェルナー症候群 / 小胞体ストレス / 細胞老化 / 異常蛋白 / 化学シャペロン
研究開始時の研究の概要

遺伝性早老症ウェルナー症候群は、思春期以降から白内障、糖尿病、動脈硬化、悪性腫瘍などの種々の老化徴候が出現する。近年、ヒト老化のモデル疾患として注目されているが、その早期老化機序は不明である。本研究では、小胞体ストレス亢進がWSにもたらす老化促進メカニズムを解明し、一般老化と共通する新規老化機序の解明ならびに抗老化治療開発への足がかりとする。

研究成果の概要

トランスクリプトーム解析ではウェルナー(WS)線維芽細胞で各種コラーゲンや小胞体に関する遺伝子発現が上昇していることを発見した。折りたたみ不全蛋白質の蓄積が小胞体ストレスをもたらしている可能性を考え、変性コラーゲンを蛍光色素で定量化したところ、WS線維芽細胞で蓄積を認めた。また、複数のWS患者の皮膚組織を電子顕微鏡で観察したところ、生体内におけるWSの小胞体ストレスの指標となる小胞体の拡張を認めた。さらに、蛋白質の正しい折りたたみを助け、小胞体ストレスを抑制するTauroursodeoxycholic acidをWS- iPS細胞由来間葉系幹細胞に投与したところ、細胞増殖も改善した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでに我々はWSでは小胞体ストレスが亢進し、一般高齢者にも共通している可能性や、その抑制により、細胞および個体老化を抑制することを見出してきた。本研究ではWSの小胞体ストレスの上流にある折りたたみ不全蛋白の一因を突き止め、WSでは、酸化ストレスが亢進し、その抑制により小胞体ストレスが抑制されることを発見した。
WSはヒト老化モデルとして知られており、小胞体ストレス亢進の機序解明、その抑制は一般老化においても新たな治療戦略となり得る。

報告書

(2件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Role of endoplasmic reticulum stress on accelerated aging in the progeroid Werner syndrome2023

    • 著者名/発表者名
      Hiyori Kaneko, Hisaya Kato, Yoshiro Maezawa, Yasuo Ouchi, Naoya Takayama, Atsushi Iwama, Koji Eto, Koutaro Yokote
    • 学会等名
      IAGG Asia/Oceania Regional Congress 2023
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 小胞体ストレスが早老症ウェルナー症候群の老化促進に与える影響の解明2022

    • 著者名/発表者名
      金子ひより,加藤尚也,前澤善朗,大内靖夫,高山直也,岩間厚志,江藤浩之,横手幸太郎
    • 学会等名
      第64回日本老年医学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2025-01-30  

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