研究課題/領域番号 |
22K20848
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0902:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
池内 和彦 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (70963221)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 脂肪肝 / リファキシミン / 胆汁酸 / 小腸 / 細菌叢 / 小腸細菌叢 / Erysipelotrichaceae / Firmicutes / 肥満 / Bacteroidetes / 腸内細菌叢 / 抗菌薬 |
研究開始時の研究の概要 |
小腸と便の細菌叢は大きく組成が異なるが、小腸の細菌叢は研究が不足している分野である。胆汁酸は小腸の腸内細菌により代謝され、肥満や糖代謝に影響するとされる。 本研究では、高脂肪食、脂肪肝が小腸細菌叢の変化、またそれによる胆汁酸代謝の変化を評価し、体重や糖代謝との関係性を評価することを目的としている。 また、胆汁酸濃度依存的に活性を持ち、特に小腸の細菌叢を変化させる抗菌薬であるリファキシミンを用いて、小腸細菌叢、胆汁酸代謝、脂肪肝等に与える影響を評価する。
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研究成果の概要 |
高脂肪食負荷マウスにおいて、回腸でFirmicutes門のErysipelotrichaceaeが増加、Turibacteraceaeが減少する変化が見られた。ErysipelotrichaceaeはLDLコレステロールや血糖値と正の相関、Turibacteraceaeは負の相関が見られた。これらの変化や相関関係は回腸が一番強かった。リファキシミンはこれらの細菌の割合にほとんど変化を与えなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高脂肪食と小腸細菌叢の関連についての研究は少ない。ErysipelotrichaceaeやTuribacteraceaeは脂質代謝と関係があるとされる菌種と報告されているが、特に回腸で変化が大きく、LDLコレステロールや血糖値との相関が強く、小腸の中でも回腸細菌叢の重要性が示唆された。一方で、リファキシミンはこれらの菌種に期待されるような変化は示せず、これらの菌種の変化が主体である病態においては効果が乏しい可能性が示唆された。
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