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DOHaD仮説とNuclear factor erythroid 2-related factor の関連

研究課題

研究課題/領域番号 22K20867
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0902:内科学一般およびその関連分野
研究機関順天堂大学

研究代表者

宮野 洋希  順天堂大学, 医学部, 助手 (80961911)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードNrf2 / 高酸素負荷 / 低栄養 / 生活習慣病胎児・新生児期起源説 / 酸化ストレス / 低出生体重児 / DOHaD仮説 / 慢性腎臓病
研究開始時の研究の概要

「将来の健康や生活習慣病は胎児期や生後早期の環境に強く影響される」というDOHaD仮説が近年注目されており、腎臓においても早産・低出生体重児と遠隔期の慢性腎臓病(CKD)との間に強い関連があることが明らかとなっている。近年、転写因子(Nrf2)が抗酸化作用を示し、生体防御因子として報告されている。しかしながら、このNrf2が新生児期にどのように働き、またDOHaDの概念に基づく生活習慣病との関連は知られていない。そこで申請者は生体防御因子の一種であるNrf2に着目し、出生後の酸化ストレスの有無によってNrf2の働きに違いがあるのかを明らかにし、成長後の疾病罹患との関連を調査する。

研究実績の概要

Nuclear factor erythroid 2-related factor (Nrf2)は抗酸化遺伝子群の核内へ移行し、活性化することで抗酸化遺伝子群を産生し、生体防御因子である。腎線維化モデルを用いた動物実験で、その働きが一過性であることが分かり、そのNrf2の働きを維持させることが重要であることを注目した。さらに「将来の健康や生活習慣病は胎児期や生後早期の環境に強く影響される」という生活習慣病胎児・新生児期起源説(Developmental Origins of Health and Disease: DOHaD)仮説の病態因子として酸化ストレスが誘因となっていることが知られ、その酸化ストレスの有無によってNrf2の働きが異なるかを評価した。
動物実験では未熟児モデルラットの作成に務めたが、どれも個体に応じて結果にバラつきがあり、現在他モデル(腎動脈結紮、低栄養)でNrf2の働きをRT-PCRで評価中である。臨床実験では新生児集中治療室の検体を用いて、低出生体重児と通常児の尿検体の採取に努めた。尿検体を用いて酸化ストレスの指標である尿中8-OHdG、Nrf2の活性の違いをELISA法で評価し、尿中8-OhdGに低出生体重児で有意に高値であったが、Nrf2の活性には差がみられなかった。他低出生体重児の治療内容についても比較検討する予定である。
現在、各国内・国際学会で実験の途中経過を含め随時発表をして、論文に投稿している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

動物実験ではモデルラットの作成に苦慮し、現在他モデルラットの作成に努めている。臨床実験でも治療内容の差について検討中である

今後の研究の推進方策

他研究グループで使用している低栄養、高酸素負荷のモデルラットを用いてNrf2のRt-PCR解析をする予定である。今現在サンプル組織を解析中である。
臨床研究は治療内容の差について検討中である

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 腎線維化モデルラットに対するBardoxolone methylの経時的効果2022

    • 著者名/発表者名
      宮野洋希
    • 学会等名
      日本腎臓病学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2024-12-25  

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