研究課題/領域番号 |
22K20870
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0902:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
原 史子 武庫川女子大学, 薬学部, 嘱託助手 (40966595)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | トリプルネガティブ乳がん / ペプチド / イメージング / 核医学 |
研究開始時の研究の概要 |
トリプルネガティブ乳がん(TNBC)は、悪性度の高い難治性のがんであるが、明確な治療標的が存在しないため、早期診断を可能とする薬剤や有効な分子標的薬剤が開発されていない。そこで、本研究では、TNBC上に高発現し、がんの増殖に大きく関与しているMUC16を標的としたペプチドプローブを設計・合成し、TNBCの診断用薬剤としての有用性を実証する。
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研究成果の概要 |
トリプルネガティブ乳がん(Triple Negative Breast Cancer:TNBC)は悪性度の高い難治性のがんであるが、明確な治療標的が存在しないため、早期診断を可能とする薬剤や有効な分子標的薬剤が開発されていない。そこで、本研究では、TNBCの早期診断・治療を実現する分子イメージングプローブの開発を目指し、TNBCに高発現しているMUC16を標的とする放射性薬剤を開発した。MUC16に親和性を有するEVQペプチドをヨウ素で標識した薬剤は、MUC16に対し標的指向性を示し、TNBC細胞に集積したことから、TNBCの分子イメージングプローブとして有用である可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
TNBCは悪性度の高い難治性のがんであるが、有効な治療標的分子が確立されていないことから、早期発見を可能とする診断薬や治療効果の高い分子標的薬剤の開発が滞っている。本研究では、EVQペプチドを基盤とした薬剤がTNBC細胞表面に高発現するMUC16に標的指向性を示すことを明らかにし、MUC16がTNBCの標的分子として有用である可能性が示された。本研究の成果は、TNBCの分子標的薬剤開発に貢献するものと期待できる。
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