• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

サルコペニアにおけるIL-15による骨格筋分化とオートファジーの調整機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K20887
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0902:内科学一般およびその関連分野
研究機関大阪大学

研究代表者

吉田 紫乃  大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (80962612)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードIL-15 / オートファジー / 骨格筋 / サルコペニア / 高齢 / IL-15RA / 加齢 / 肥満
研究開始時の研究の概要

加齢性筋肉減少症(サルコペニア)は、高齢者の予後を大きく左右するため、その発症予測、重症度、治療のためのマーカーや効果的な特異的治療法の開発が望まれている。我々は①マイオカインIL-15がAMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)依存的に糖取りこみを促進させることを見出した。AMPKはオートファジーの促進因子であり、本研究ではサルコペニアの進展機序に骨格筋細胞におけるIL-15の筋分化とオートファジーの調整機構不全が関与することを証明する。また血清中・骨格筋のIL-15、受容体、オートファジー関連因子を測定し、加齢・肥満によるサルコペニア発症のバイオマーカーとしての可能性を検討する。

研究成果の概要

サルコペニアの進展機序におけるマイオカインIL-15による骨格筋細胞の分化やオートファジーの調整機構の関与の証明を目的とした。IL-15TGマウスでは骨格筋リン酸化AMPKが増加し、オートファジーが亢進して骨格筋代謝にかかわる因子や筋力の改善効果が認められた。また、IL-15KOマウスは運動時に下肢骨格筋量が減少してAMPKによる運動効果も確認できず、骨格筋の運動効果にはIL-15発現が必要であると示唆された。オートファジー誘導の低下も認め、IL-15遺伝子欠損はオートファジー誘導の低下を誘導することが示された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

加齢性筋肉減少症(サルコペニア)は、高齢者の予後を大きく左右するため、その発症予測、重症度、治療のためのマーカーや効果的な特異的治療法の開発が望まれている。本研究ではマイオカインIL-15が筋分化やオートファジーの調整機構を介してサルコペニアの進展機序に与える影響に関する検討を行った。IL-15は骨格筋に対する運動効果の発現やオートファジーに関与していることが示された。骨格筋のオートファジーにおけるIL-15の制御は、オートファジー誘発性筋萎縮症に対する治療法の開発につながる可能性がある。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Effects of interleukin-15 on autophagy regulation in the skeletal muscle of mice2024

    • 著者名/発表者名
      Tanaka M, Sugimoto K, Akasaka H, Yoshida S, Takahashi T, Fujimoto T, Xie K, Yasunobe Y, Yamamoto K, Hirabayashi T, Nakanishi R, Fujino H, Rakugi H.
    • 雑誌名

      Am J Physiol Endocrinol Metab

      巻: 326 号: 3 ページ: E326-E340

    • DOI

      10.1152/ajpendo.00311.2023

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2022-09-01   更新日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi