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オシメルチニブと免疫チェックポイント阻害薬による薬剤性間質性肺炎の病態解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K20889
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0902:内科学一般およびその関連分野
研究機関九州大学

研究代表者

坪内 和哉  九州大学, 大学病院, 助教 (60961927)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード薬剤性肺炎 / EGFRチロシンキナーゼ阻害薬 / 薬剤性間質性肺炎 / オシメルチニブ / 免疫チェックポイント阻害薬
研究開始時の研究の概要

上皮成長因子受容体(epithelial growth factor receptor: EGFR)チロシンキナーゼ阻害薬と免疫チェックポイント阻害薬は、時に致死的な薬剤性間質性肺炎を引き起こす。
本研究では、EGFRチロシンキナーゼ阻害薬:オシメルチニブと免疫チェックポイント阻害薬を用いて、薬剤性間質性肺炎モデルを作成する。機能不全T細胞(老化、疲弊)、Th1/Th2T細胞不均衡を含めたT細胞の異常に注目して解析し、薬剤性肺炎病態におけるT細胞の役割を明らかにする。本研究により、薬剤性間質性肺炎の病態解明やリスク予測、新規治療法の開発に繋がることが期待される。

研究成果の概要

肺癌の治療薬として広く使用され予後延長に寄与している上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ阻害薬(薬剤名:オシメルチニブ)は、一定の頻度で薬剤性間質性肺炎を発症し致死的な転機を取る。今回オシメルチニブによる薬剤性間質性肺炎の病態解明に取り組んだ。オシメルチニブをマウスに投与し、オシメルチニブによる薬剤性肺炎を起こしたところ、このマウスでは実際の患者さんと同様に肺の中にリンパ球という免疫細胞が浸潤し、マウスの細気管支から分泌するサイトカインによってそのリンパ球が誘導されていると考えられた。気道上皮によって誘導されるリンパ球がオシメルチニブによる薬剤性肺炎の病態の一部であることが明らかになった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

上皮成長因子受容体(epithelial growth factor receptor: EGFR)チロシンキナーゼ阻害薬は、肺癌の予後を大きく改善したが、一定の頻度で薬剤性間質性肺炎を発症し致死的な転機を取るため、薬剤性間質性肺炎の病態解明が求められている。本研究による結果はEGFRチロシンキナーゼ阻害薬による薬剤性肺炎の病態の一部を解明し、病態に関係するリンパ球を同定したことは薬剤性肺炎の診断や新規治療法の開発につながると考えられる。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ナフタレンマウスモデルを用いたオシメルチニブ肺障害の機序の解析2023

    • 著者名/発表者名
      安藤裕之、坪内和哉、柳原豊史、鈴木邦裕、衛藤大祐、秦兼太朗、岡本勇
    • 学会等名
      第63回 日本呼吸器学会総会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2025-01-30  

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