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高精度ゲノム編集が可能にする疾患保護編集によるアルツハイマー病予防

研究課題

研究課題/領域番号 22K20893
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0902:内科学一般およびその関連分野
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

日野 智博  京都府立医科大学, 医学部附属病院, 専攻医 (50967578)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードアルツハイマー病 / ゲノム編集 / deep mutational scanning
研究開始時の研究の概要

アルツハイマー病はアミロイドβとそれに引き続くタウ蛋白質の蓄積により脳が委縮する疾患である。根本的な治療は未確立で、その医療コストは年間12兆円にも上るとされており、治療法の開発は急務である。今回我々はアルツハイマー病の疾患保護的多型として、新規の変異を同定した。一方、遺伝子多型をゲノム編集する技術の一つであるABEは、臨床応用のためには編集効率が十分ではない。本研究ではDMSと呼ばれる全1アミノ酸変異ライブラリによるスクリーニングにより高精度塩基編集の開発を行い、それを用いてin vivoゲノム編集によるアルツハイマー病予防効果を疾患モデルマウスで示すことを目指す。

研究成果の概要

アルツハイマー病の一塩基多型に関して網羅的解析を行い、Aβ量の減少する疾患保護多型の同定に成功した。また、保護多型をノックインしたアルツハイマー病モデルマウスにおいてAβの減少を確認した。さらに、アデニンベースエディターを搭載したアデノ随伴ウイルスの頭蓋内局所注射により後天的ゲノム編集についても確認することができた。今後は引き続き病理学的評価および行動実験による治療効果の確認を行っていく。

研究成果の学術的意義や社会的意義

高齢化社会に伴う認知症患者数の増加は社会的な問題であり、その約3分の2を占めるアルツハイマー病の患者は今後増加していくことが予想される。本研究ではアルツハイマー病に対して発症予防効果がある一塩基多型を同定することに成功し、その予防効果を細胞実験およびアルツハイマーモデルマウスで示すことができため、今後の認知症研究において大きな一歩となると考えれられる。

報告書

(1件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2025-01-30  

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