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クランベリージュースが尿中細菌叢に及ぼす影響の検討

研究課題

研究課題/領域番号 22K20901
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0902:内科学一般およびその関連分野
研究機関関西医科大学

研究代表者

赤川 友布子  関西医科大学, 医学部, 研究医員 (70714880)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード尿細菌叢 / 過活動膀胱 / urobiome / クランベリー / 尿中細菌叢 / dysbiosis / 16S rRNA遺伝子解析 / 16S rRNA
研究開始時の研究の概要

これまでヒトの尿は無菌であると考えられていたが、次世代シークエンサーによる網羅的遺伝子解析技術の発展により、尿中にも細菌叢が存在することが明らかとなり、健康との関与が注目されている。一方でクランベリージュースの摂取は過活動膀胱や繰り返す尿路感染症の予防に有効であることが以前から報告されているが、その作用機序は明らかではない。
本研究では、私たちが過去に取り組んだ腸内細菌叢の解析手法をもとに、「クランベリージュースの継続的摂取により尿中細菌叢が変化する」という仮説を明らかにすることを目的として、健康成人を対象として、クランベリージュース摂取前後での尿細菌叢の変化を検討する。

研究成果の概要

クランベリーの摂取は上部尿路感染症の予防や過活動膀胱の症状緩和に効果があるが、その機序は不明である。一方近年、過活動膀胱患者の尿中細菌叢が乱れていることが明らかとなった。そこで、クランベリーの下部尿路疾患に対する作用は尿中細菌叢を変化させることによると着想し、プラセボ対照二重盲検クロスオーバー試験を行った。尿中細菌叢の多様性および細菌の構成比率を16S rRNA遺伝子解析により算出したところ、成人女性において、クランベリージュースの摂取によって尿中細菌叢に含まれるLactobacillusが有意に減少した。本研究は尿中細菌叢をターゲットとした疾患の予防や治療法開発につながる重要な一歩となる。

研究成果の学術的意義や社会的意義

尿中細菌叢に関する研究は過活動膀胱や尿路感染症など一部の疾患で研究が進められているがまだ多くない。さらに、食品摂取による尿中細菌叢への介入研究はまだ報告がなく、本研究課題については最先端であるといえる。
本研究により、成人女性においてクランベリージュースの摂取が尿中細菌叢を変化させることが初めて明らかとなった。尿中細菌叢の観点からみた疾患の発症、予防、治療に関する研究はまだ広く行われておらず、本研究成果は下部尿路疾患の原因解明や予防治療法開発にも応用できる可能性が考えられる。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2025-01-30  

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