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胆道癌患者における腫瘍内,胆汁中の細菌叢と化学療法への抵抗性/予後との関連

研究課題

研究課題/領域番号 22K20907
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0903:器官システム内科学およびその関連分野
研究機関北海道大学

研究代表者

杉浦 諒  北海道大学, 医学研究院, 特任助教 (40962767)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード胆道癌 / マイクロバイオーム / 化学療法 / 内視鏡検査
研究開始時の研究の概要

近年,細菌叢(マイクロバイオーム)と様々な疾患との関連が明らかになっているが,胆道癌においては免疫チェックポイント阻害薬の効果,治療抵抗性と糞便内マイクロバイオームとの関連性が報告されているのみである.したがって,本研究では胆道癌患者から得られた腫瘍生検検体および胆汁中のマイクロバイオームと化学療法(殺細胞性抗癌剤,あるいは殺細胞性抗癌剤+免疫チェックポイント阻害薬)への抵抗性や予後との関連を明らかにすることを目的とする.

研究実績の概要

胆道癌は,根治切除割合は低く,緩和的化学療法も十分でないことから難治性悪性腫瘍の一つとされる.近年,細菌叢(マイクロバイオーム)と様々な疾患との関連が明らかになっているが,胆道癌においては免疫チェックポイント阻害薬の効果,治療抵抗性と糞便内マイクロバイオームとの関連性が報告されているのみである.胆道癌腫瘍内および胆汁中マイクロバイオームと殺細胞性抗癌剤や免疫チェックポイント阻害薬への抵抗性,予後への関与について検討した研究はない.したがって,本研究では胆道癌患者から得られた腫瘍生検検体および胆汁中のマイクロバイオームと化学療法(殺細胞性抗癌剤,あるいは殺細胞性抗癌剤+免疫チェックポイント阻害薬)への抵抗性や予後との関連を明らかにすることを目的とする.それらの関連性が明らかになることで,治療薬剤の選択や,マイクロバイオームに関連した新薬創薬標的の探索研究へ繋げられる可能性がある.本研究では,目標症例数を40例とし,当該施設での倫理審査を得て,2023年2月から検体収集を開始した.腫瘍内細菌の由来を検討するため,内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP)に続いて行われる鉗子生検によって得られる生検検体と胆汁を収集している.2023年3月31日までで仮登録を含めて5例の検体収集をおこなっており,引き続き検体採取を行っている.
今後,検体が揃い次第,順次,16SrRNA領域を次世代シーケンサーと菌叢解析ツールを用いて解析し,検体内に棲息するマイクロバイオームを網羅的に同定する.また,診療録から得られる,対象者の基本情報,血液検査所見,画像検査所見,治療情報・アウトカム(無増悪生存期間,全生存期間)等との関連を検討する.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

試験開始から日が浅く,また,本年度はCOVID-19の影響もあり,検体が集まらなかった.
当該施設での症例は十分見込まれる状態であり,今後さらなる検体採取が必要である.

今後の研究の推進方策

検体は継続して収集する.
今後,検体が揃い次第,順次,ゲノムDNAの抽出を行い,16S rRNA領域を次世代シーケンサーと菌叢解析ツールを用いて解析し,検体内に棲息する細菌種を網羅的に同定する.得られた腫瘍内細菌の情報と,診療録から得られる,対象者の基本情報,血液検査所見,画像検査所見,治療情報・アウトカム(無増悪生存期間,全生存期間)等との関連を検討する.

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2024-12-25  

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