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ITK選択的阻害による制御性T細胞増幅を通じた新しい免疫寛容導入法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K20928
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0904:生体情報内科学およびその関連分野
研究機関岡山大学

研究代表者

近藤 匠  岡山大学, 医学部, 客員研究員 (90966657)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードITK / 同種造血幹細胞移植 / GVHD / 免疫寛容
研究開始時の研究の概要

本研究では造血幹細胞移植後の同種免疫反応を制御するため、ITK(IL-2-inducible tyrosine kinase)選択的阻害薬による制御性T細胞(Treg)増幅を通じた新しい免疫寛容導入法を開発することを目的とする。本研究の成果をもとに、Treg制御を通じた免疫寛容獲得というコンセプトでITK選択的阻害薬が臨床応用へ向かうことが期待される。

研究成果の概要

ステロイド抵抗性急性GVHDは現在も予後不良である。移植後のTregの不安定さに起因する免疫バランスの不均衡が、過剰な同種免疫反応を生む原因の一つであると考えれる。Tregを除去したDEREGマウスから移植片を作成し、骨髄破壊処置を施したB6D2F1マウスに骨髄移植を行った。有意差は見られないが、ITK阻害薬投与により生存期間の短縮がみられた。in vitroでの実験を追加したところ、同種造血幹細胞移植後早期にはITK阻害薬の効果は移植片内のTregに依存する可能性が示唆された。この結果はITK阻害薬によるGVHD抑制効果を担保する為に重要な発見であり、今後の臨床応用に向けた基盤となる。

研究成果の学術的意義や社会的意義

標準的GVHD予防としてカルシニューリン阻害薬が使用されるが、GVHDによる非再発死亡やQOLの低下が一定数起こる。また、カルシニューリン阻害薬による微小血管障害など薬剤そのものの副作用が移植時に問題になることがある。このため、新たなメカニズムのGVHD予防策の開発が必要とされている。我々はITK阻害薬によるGVHD予防法の開発に取り組んでおり前臨床モデルで有望な結果を得ている。今回の研究でGVHD予防という文脈においてITK阻害薬の効果を担保する為にはTregが必要である可能性が示唆された。今後の臨床応用に向けて重要な基盤となりうる成果を得ることができた。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2025-01-30  

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