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自己反応性を回避するワクチンの技術基盤開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K20932
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0904:生体情報内科学およびその関連分野
研究機関関西医科大学

研究代表者

岡村 千絵子  関西医科大学, 附属光免疫医学研究所, 助教 (20621551)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードワクチン開発 / インフルエンザウィルス / 自己反応性 / インフルエンザウィルスワクチン / 中和抗体 / アジュバント / ワクチン / 自己抗体
研究開始時の研究の概要

インフルエンザウィルスヘマグルチニン抗原(HA)において、様々なウィルス株で高度に保存されたstem領域がある。このstemに対する抗体を誘導出来れば、様々なウィルス株に対応できる万能ワクチンになり得る。しかし、stemに対する抗体の多くが自己反応性を有し、生体内で産出誘導されにくいことが知られている。本研究では、独自の抗原、キャリアタンパク質、アジュバントを使用し、抗原特異性を担保しつつ自己反応性低減を目指したワクチンを開発する。

研究成果の概要

インフルエンザウィルスの表面抗原ヘマグルチニン(HA)の保存された領域(stem領域)は、様々な変異株に効く万能ワクチンの標的になり得る。しかし、stem領域を認識する多くの抗インフルエンザ広域中和抗体は自己反応性をもち、ワクチン開発を困難にしている。本研究では、抗インフルエンザ広域中和抗体に結合する12アミノ酸からなる環状ペプチドとキャリアタンパク質を均一な配向性で架橋した人工抗原により、マウスにおいて抗原特異的な抗体産出とインフルエンザウィルスに対する中和活性が誘導できることを明らかにした。誘導された抗体の自己反応性について、今後引き続き詳しく分析する予定である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、環状ペプチドとキャリアタンパク質の人工抗原によってインフルエンザウイルスに対する抗体産出と中和活性が誘導できた。キャリアタンパク質特異的なヘルパーT細胞が事前に体内に存在していることが、B細胞による抗原特異的抗体の産出に重要であることが示唆された。COVID-19によるパンデミック収束にワクチンによる集団免疫獲得が鍵となったように、次のパンデミックでは有効かつ安全なワクチン開発が重要となる。ペプチドをベースとするワクチン抗原についての本研究成果は、インフルエンザウィルスパンデミックを想定した新規万能ワクチン開発へ貢献するものである。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2025-01-30  

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