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肺移植後primary graft dysfunctionに対する新回路Combined VA-VPA ECMO法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K20939
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0905:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
研究機関岡山大学

研究代表者

松原 慧  岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 非常勤研究員 (00947947)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード肺移植 / 早期移植肺機能不全 / ECMO / PGD
研究開始時の研究の概要

脳死ドナー数の少ない本邦の移植医療において,拡大基準ドナーからの臓器活用が望まれているが,その実現には早期移植肺機能不全(PGD)のリスクに対する治療戦略確立が求められる.今回申請者は,PGDに対する治療戦略として『CombinedVA-VPA ECMO法』を考案した.これは体外式膜型人工肺(ECMO)の技術を応用し,従来のVA ECMOとVV ECMOの「良いとこ取り」をした『新規治療回路』である.
本研究ではブタを使用し,Combined VA-VPA ECMO法の技術の確立と治療効果の検証を行う.拡大基準ドナーの安全な臓器活用によって,肺移植の恩恵を受ける患者数が最大化されることを目指す.

研究成果の概要

中動物(ブタ)を1頭用いて予備実験を実施した。開胸方法やECMO回路構成。ECMO導入の手技、手順に関して再確認した。本研究を施行する上で最も重要となる回路の至適流量を推定するに至った.また,左肺クランプモデルで再灌流後のPGDを模擬的に再現し,その後ECMO
(Combined-VA-VPA回路)を導入し,肺保護戦略として設定した実験条件を達成,維持できることを確認した.しかし肺へのダメージが強すぎた影響もあり,ECMO離脱後1時間以内にブタが死亡し,ECMO離脱後の観察は十分出来なかったため,実験条件の微調整が必要と考えている.次の段階としてはブタ肺移植モデルでの,治療効果判定を考えている.

研究成果の学術的意義や社会的意義

拡大基準ドナーからの臓器活用の観点では,摘出肺を移植する前に体外で人工呼吸器と独立肺循環回路につなぎ管理するEx vivo lung perfusion (EVLP)法が世界的に認められ,臨床応用に至っている.一方で移植術後のPGD発症をゼロにすることはできず,体内に移植されてしまったグラフト肺に対する治療手段には別の検討が求められるが,本研究はまさに術後治療戦略の観点に立った研究計画である.今後,本法の有用性が示され,PGDの新規治療戦略となり得れば,これまで使用を断念していた臓器の使用数増加や移植術後早期死亡の減少に寄与できるより強力な治療手段となる可能性がある.

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2025-01-30  

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