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変形性関節症におけるC10orf10/DEPPの機能解析と治療応用

研究課題

研究課題/領域番号 22K20944
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0905:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
研究機関九州大学

研究代表者

桑原 正成  九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (50965241)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード変形性関節症 / C10orf10/DEPP / オートファジー / ミトコンドリア
研究開始時の研究の概要

変形性関節症(OA)の軟骨変性進行を抑制できる有効な治療法は、未だ確立されていない。申請者の先行研究において、C10orf10/Decidual protein induced by progesterone(DEPP)という新規因子がミトコンドリアに対する選択的オートファジーであるマイトファジーを活性化させ、軟骨細胞の生存維持し、軟骨変性を抑制することを明らかにした。この先行研究を発展させ、本研究では、OA治療薬開発を前提として、OA病期を考慮したC10orf10/DEPPの詳細なマイトファジー制御機構の分子メカニズムを明らかにすることを目的とする。

研究成果の概要

本研究は、C10orf10/Decidual protein induced by progesterone(DEPP)の分子メカニズムを明らかにし、変形性関節症(OA)に対する疾患修飾治療薬の開発を目指すことを目的とした。
C10orf10/DEPPはOA病期特異的な発現は確認されなかった。C10orf10/DEPPを誘導する化合物の選定をおこない、選択的セロトニン再取り込み阻害薬であるセルトラリンが候補として挙がった。ヒト軟骨細胞へ1-10μM セルトラリンを24時間刺激すると、コントロールと比較し、C10orf10/DEPP遺伝子発現量が2倍以上亢進することが明らかとなった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

変形性関節症(OA)は、進行性の軟骨変性により関節機能を著しく障害する筋骨格系領域における代表的な加齢性疾患であり、要介護の原因疾患の第5位で高齢社会における我々の健康寿命に大きな悪影響を与えている。末期症例に対しては金属製の人工関節置換術が良好な成績を上げているが、初期および進行期OAに対する疾患修飾治療薬は未だに存在しない。今回の成果によって、セルトラリンが候補薬として選定された。セルトラリンは精神科領域で臨床使用されている薬剤であり、OAに対する治療効果を認めれば、ドラッグ・リポジショニングにより臨床応用しやすい利点がある。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] IκB kinase (IKK)およびTANK-binding kinase 1 (TBK1)の半月板変性に対する関与およびIKKε/TBK1阻害薬の治療効果についての検討2023

    • 著者名/発表者名
      廣瀬良太、赤崎幸穂、桑原正成、内田泰輔、兵藤裕貴、津嶋秀俊、中島康晴
    • 学会等名
      第38回日本整形外科学会基礎学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] C10orf10/decidual protein induced by progesteroneの軟骨細胞における機能解析と変形性関節症の病態への関与2022

    • 著者名/発表者名
      桑原正成、赤崎幸穂、倉員市郎、居石卓也、遠矢政和、内田泰輔、筒井知明、廣瀬良太、津嶋秀俊、中島康晴
    • 学会等名
      第66回日本リウマチ学会総会・学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2025-01-30  

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