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新規全身麻酔薬レミマゾラムが人工心肺後の脳内神経炎症に及ぼす影響の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K20947
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0905:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
研究機関札幌医科大学

研究代表者

高橋 可南子  札幌医科大学, 医学部, 研究員 (50956480)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードレミマゾラム / 人工心肺 / 術後せん妄 / 脳内神経炎症 / ミクログリア / 脳内炎症
研究開始時の研究の概要

人工心肺を用いた心臓手術ではしばしば術後せん妄が発生し,体外循環により引き起こされる脳内神経炎症がその発症に寄与していると考えられている.レミマゾラムは本邦で2020年より使用可能となった新しい全身麻酔薬であり覚醒が早く,循環抑制作用も少ないとされ,心臓手術における新たな麻酔薬として期待されているが,人工心肺手術後の術後せん妄に与える影響は未知である.本研究では,人工心肺モデルラットを用いて心臓手術におけるレミマゾラム使用の妥当性を,脳内神経炎症,術後せん妄への影響の観点から検証する.

研究実績の概要

人工心肺を用いた心臓手術では術後せん妄が死亡率や医療費の増加をもたらすことがわかっており,その発症機序として脳内炎症の関与が注目されている.レミマゾラムは,本邦で2020年より使用可能となった新しい全身麻酔薬であり覚醒が早く,循環抑制作用も少ないとされ,心臓手術における新たな麻酔薬として期待 されている.しかし,人工心肺ストレスによって惹起される,脳内神経炎症に対するレミマゾラムを含む全身麻酔薬の影響は未知である.本研究では,人工心肺モデルラットを用いて心臓手術におけるレミマゾラム使用の妥当性を,脳内神経炎症,術後せん妄への影響の観点から検証する. まず,人工心肺モデルラットで,我々の研究チームで通常行っているセボフルランでの吸入麻酔薬において,脳内炎症が惹起されるかを検討した.Wistarラット(10-14週齢,雄)をSham手術と人工心肺手術群に振り分け,人工心肺手術では全身麻酔下に右外頸静脈アプローチによる右房脱血,左大腿動脈送血により行 い,Sham手術は同部位の血管処理のみ行った.人工心肺手術群では人工心肺回路による体外循環120分ののち,人工心肺を終了し再灌流時間を4時間とった後ホルマリン固定を行い摘出した脳での脳内炎症を比較することとした.海馬におけるミクログリアの活性化をみるため蛍光免疫染色の標本を作製した.現在デジタル画像解析ソフトを用いて盲検下で蛍光免疫染色で染色された活性化ミクログリアを定量評価している.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

人工心肺モデルラットの施行者は申請者らの研究室でも限られており,同時に進行している研究もあったため本研究に必要十分な時間が割けなかった.

今後の研究の推進方策

可能な限り人工心肺モデル作製者を養成し,人工心肺モデルラット海馬におけるIL1βやTNFαなどの 炎症生サイトカインをqPCRにより 評価し,TUNEL染色とCaspase3に対するWestern Blottingによりアポトーシスの定量評価も行う.同様の実験をレミマゾラムで維持した群で行い人工心肺の脳内神経炎症への影響および全身麻酔薬での比較をあわせて検討し,レミマゾラム使用の妥当性について検証する.

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2024-12-25  

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