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MAPKおよびHippo経路阻害薬併用による神経芽腫薬剤耐性の克服と後療法治療モデル開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K20948
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0905:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

竹本 正和  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (40964789)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード神経芽腫 / MEK阻害薬 / YAP阻害薬
研究開始時の研究の概要

申請者らは進行神経芽腫の新規治療の候補薬剤として、MEK阻害剤であるTrametinibの神経芽腫に対するin vitroおよびin vivoでの有効性を報告してきたが、長期投与における耐性獲得が課題であった。MEK阻害剤の耐性メカニズムとしてHippo経路におけるYAPの活性化が報告されたことから、本研究ではYAP阻害薬であるCA3との併用療法について、臨床応用を念頭において検証する。

研究成果の概要

微小残存病変モデルマウス群(以下MRD群)および腫瘍を切除せず皮膚切開のみを行うsham手術群に対し,それぞれトラメチニブ単剤投与群,トラメチニブ/CA3併用投与群に分け,全4群の予後および腫瘍抑制効果について検討した.4週間の観察期間ではMRD群はトラメチニブ単剤投与群,トラメチニブ/CA3併用投与群のいずれも全個体生存していた.Sham手術群はトラメチニブ/CA3併用投与群で有意な生存期間延長を認めた.腫瘍抑制効果は,MRD群およびsham手術群いずれでもトラメチニブ/CA3併用投与群で有意な腫瘍抑制効果を認め,トラメチニブ/CA3併用投与したMRD群で最も腫瘍抑制効果が得られた.

研究成果の学術的意義や社会的意義

進行神経芽腫は現在でも予後不良であり新規治療薬の開発が望まれる.我々は先行研究でMEK阻害剤トラメチニブの神経芽腫に対するin vitroおよびin vivoの治療効果を報告した.その後,臨床応用へ向けてヒトにおける腫瘍摘出後残存病変を模した微少残存病変マウスモデルを作成し,トラメチニブ/CA3を併用することで腫瘍増殖抑制期間および生存期間を更に延長できることを確認した.
トラメチニブ/CA併用療法の至適治療プロトコルをベースに,実臨床におけるトラメチニブを使用した治療プロトコルを立案するが,本邦の神経芽腫臨床試験の後療法として実臨床に支障がない現実的な治療プロトコルの策定を目指す.

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Development of anti-GD2 Antibody-producing Mesenchymal Stem Cells as Cellular Immunotherapy2023

    • 著者名/発表者名
      IGUCHI MASAFUMI、YAGYU SHIGEKI、KAMBE KOSUKE、HIGASHI MAYUMI、FUMINO SHIGEHISA、KISHIDA TSUNAO、IEHARA TOMOKO、MAZDA OSAM、TAJIRI TATSURO
    • 雑誌名

      Anticancer Research

      巻: 43 号: 6 ページ: 2417-2424

    • DOI

      10.21873/anticanres.16409

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 神経芽腫マウスモデルに対する抗GD2抗体産生MSCによるがん免疫細胞療法開発2023

    • 著者名/発表者名
      神部浩輔,井口雅史,東 真弓,柳生茂希,文野誠久,岸田綱郎,松田 修,田尻達郎
    • 学会等名
      第60回日本小児外科学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 小児神経芽腫群腫瘍における原発巣切除に対する鏡視下手術・開放手術の選択.2023

    • 著者名/発表者名
      文野誠久,井口雅史,髙山勝平,金 聖和,青井重善,家原知子,小野 滋
    • 学会等名
      第65回日本小児血液・がん学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 抗GD2抗体産生間葉系幹細胞「Anti-GD2-MSC」を用いた神経芽腫に対する新規細胞性免疫療法の開発.2023

    • 著者名/発表者名
      井口雅史,柳生茂希,神部浩輔,東 真弓,文野誠久,岸田綱郎,家原知子,松田 修,田尻達郎,小野 滋
    • 学会等名
      第65回日本小児血液・がん学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 非高リスク骨盤神経芽腫細胞腫瘍に対するQOLと臓器機能温存を重視した主要部分切除術の後方視的解析2023

    • 著者名/発表者名
      馬庭淳之介,川久保尚徳,文野誠久,玉城昭彦,日野祐子,濱田 洋,福原雅弘,小野 滋,田尻達郎
    • 学会等名
      第65回日本小児血液・がん学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 肝転移に対して緊急放射線療法を行なった乳児神経芽腫M/MS期の3例2023

    • 著者名/発表者名
      富田晃正,宮地 充,柳生茂希,土屋邦彦,相部則博,文野誠久,小野 滋,田尻達郎,細井 創,家原知子
    • 学会等名
      第65回日本小児血液・がん学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] pERK陽性神経芽腫に対するMEK阻害剤トラメチニブとYAP阻害剤CA3併用療法のin vitroおよびin vivoにおける抗腫瘍効果の検討.2022

    • 著者名/発表者名
      竹本正和,田中智子,辻 亮多,富樫佑一,東 真弓,文野誠久,田尻達郎
    • 学会等名
      第122回日本外科学会定期学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] 小児がん看護テキストブック2024

    • 著者名/発表者名
      文野誠久,田尻達郎
    • 総ページ数
      339
    • 出版者
      杏林書院
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2025-01-30  

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