研究課題/領域番号 |
22K20964
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
福田 枝里子 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (60740777)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | BMP / ALK2 / シグナル伝達 / ヒトALK2 / マウスALK2 |
研究開始時の研究の概要 |
ALK2は、Bone Morphogenetic Protein (BMP)の受容体であり、骨格筋に異所性骨化が起こる進行性骨化性線維異形成症 (FOP)、小児の脳腫瘍であるびまん性橋膠腫病 (DIPG)、などの遺伝性疾患の責任分子として知られている。我々は、独自の解析結果から、ヒトALK2とマウスALK2の活性に差があることを見出した。そこで、本研究では、ヒトALK2とマウスALK2で異なるアミノ酸残基に着目し、アミノ酸残基を介したALK2活性制御機構の解明を目的とする。
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研究成果の概要 |
ALK2は、TGFβファミリーに属するBMPの膜貫通型キナーゼ受容体である。研究者の所属するグループは、これまでヒトALK2とマウスALK2の活性に差があることを見出した。そこで、本研究では、動物種の違いに由来する特定のアミノ酸残基によって調整されるALK2活性制御機構の解析を行った。ヒトALK2受容体と特定のアミノ酸残基をマウス型のアミノ酸に置換したALK2変異体による解析から、マウスALK2とヒトALK2で異なる活性に重要な特定の1アミノ酸残基を同定した。さらに、同定した1アミノ酸残基に依存してALK2のBMPリガンドに対する反応性が変化する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動物種の違いに由来する特定の1 アミノ酸残基によって調整されるALK2活性の分子メカニズムの解明により、ALK2の種差による生理的役割の解析や、軟部組織で異所性の骨が形成される難病のFOPや小児脳腫瘍のDIPG等のALK2の遺伝的変異に基づく疾患研究への応用が期待できる。
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