研究課題/領域番号 |
22K20972
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
野口 勇貴 京都大学, 高等研究院, 研究員 (30965562)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | in vivo スクリーニング / CRISPR-Cas9 / sgRNAライブラリースクリーニング / 精子形成 / in vivoスクリーニング / Hub-Explorer / リバイバルスクリーニング / Genome-wide screening / In vivo screening / sgRNA library / Spermatogenesis / Ciliogenesis / ゲノムワイドスクリーニング / 精子 / 受精能獲得 / 精子尾部形成 |
研究開始時の研究の概要 |
精子の「形態形成」や「機能」を理解するためのアプローチは、個々の遺伝子を欠損させたマウスの精子を解析するリバースジェネティクスが主流であり、「精子の機能」に着目して遺伝子を網羅的に探索するフォーワードジェティクスは実現できていない。申請者は、この課題の解決のため「精子in vivoゲノムワイドスクリーニング法」を樹立し、精子の尾部形成に関与する可能性のある遺伝子を同定した。本研究では、その遺伝子の機能的解析を行い、精子の尾部形成機構の解明、将来的な男性避妊薬のターゲットの提案を目指したい。
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研究成果の概要 |
個体を構成する各臓器は、個々の細胞で起こる様々な生化学反応が連動することで機能を発揮しています。生化学反応の各過程を制御するタンパク質は、遺伝子に情報がおさめられており、それぞれの細胞で発現する遺伝子を同定することで生化学反応が理解されてきました。これまでは、細胞株を用いて特定の生化学現象に注目した網羅的な遺伝子の解析(CRISPR-Cas9/sgRNAライブラリースクリーニング)が行われてきましたが、個体の臓器レベルでのスクリーニングを行うことは困難でした。本研究は、個体臓器、特にマウスの精巣を用いた遺伝子スクリーニング系を開発し、精子の品質を決定する遺伝子を同定することに成功しました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、世界的な人口爆発を解決すべく、女性のみならず男性も使用可能な避妊薬(男性避妊薬)の開発が希求されており、Bill & Melinda Gates Foundationに代表される財団が大規模なグラントを提供している。本研究で樹立した、精巣を標的とするin vivoスクリーニング法は、このような男性避妊薬や不妊症治療薬などの創薬ターゲットを網羅的に同定することができる可能性があり、基礎医学的にも社会的にも波及効果が期待される。また、精巣のみならず、その他の臓器に対しても同様のスクリーニングを適用することで、さまざまな基礎的な分子メカニズム、病態理解、そして創薬開発に繋がることが期待される。
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