研究課題/領域番号 |
22K20976
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
奥田 洋平 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (10964372)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 遺伝子改変ネオアンチゲン特異的T細胞 / 泌尿器癌 / ネオアンチゲン / 腫瘍免疫 / 個別化医療 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、免疫チェックポイント阻害剤(ICI:Immune checkpoint inhibitor)が泌尿器癌患者にも大きな恩恵をもたらしているが、ICIの効果は限定的である。ICIを含めた薬物に抵抗性を示す泌尿器科癌への新たな免疫療法の開発が求められる。ネオアンチゲンは腫瘍における体細胞変異によって生じる変異タンパクに由来するペプチドであり、腫瘍に特異的な抗原である。ネオアンチゲン特異的に免疫応答を起こすT細胞を体外で作成し、患者に輸注する事で、ICI抵抗性癌にも有効な治療法となる事が期待される。 そこで、我々は患者個別の遺伝子改変ネオアンチゲン特異的T細胞療法を研究開発したいと考えている。
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研究実績の概要 |
近年、免疫チェックポイント阻害剤(ICI:Immune checkpoint inhibitor)が泌尿器科がん患者にも大きな恩恵をもたらしている。腫瘍免疫学の多大な進歩によりICIは開発されたが、奏効率は20~30%に限られ、ICIを含めた薬物抵抗性がんへの新たな免疫療法の開発が求められる。ネオアンチゲンは腫瘍における体細胞変異によって生じる変異タンパクに由来するペプチドであり、腫瘍特異的な抗原である。そのため、ネオアンチゲン特異的に免疫応答を起こすT細胞を体外で作成し患者に輸注する事で、ICI抵抗性がんにも有効となる可能性が高い。 我々は既に高精度ネオアンチゲン予測系を独自に確立しており(Kiyotani K, Cancer Sci. 2018)、今回、本アルゴリズムを用いて我々の施設内に保管している腎細胞癌の腫瘍組織から患者個別のネオアンチゲンを予測した。その中から日本人において保有率の高いHLA-A24:02あるいはHLA-A02:01に対する親和性が高いネオアンチゲンを15種類同定した。 現在、相同のHLA-Aを有した健常者の単核球を用いて、同定したネオアンチゲンに特異的に免疫反応を起こすT細胞の誘導を試みている。 特異的T細胞を回収し解析することで、最終的には遺伝子改変ネオアンチゲン特異的T細胞を人工的に作製し、患者個別の癌免疫療法が提供できるものと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ネオアンチゲン特異的T細胞の誘導を精力的に行っているが、ELISPOTやFCM(フリーサイトメトリー)等の検証において、コントロールと比較して有意な誘導が発生しているという結果が得られていない。
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今後の研究の推進方策 |
ネオアンチゲン特異的T細胞の誘導に際して使用している健常人のPBMCと抗原提示されたネオアンチゲンに対する反応性や親和性はそのPBMCによって異なるため、様々な健常人との組み合わせにて検証を継続する。 また誘導に際して使用しているサイトカインの濃度についても条件検討を行っていく。
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